栃木県知事選挙に立候補した2氏の経歴・政策まとめ
任期満了に伴う栃木県知事選挙が10月31日告示、11月17日投開票の日程で実施されています。今回の栃木県知事選挙には届け出順に自由民主党県連と公明党県本部が推薦する現職の福田富一(ふくだ・とみかず)氏(71)、日本共産党が推薦、社会民主党県連合が支持する新人の針川佐久眞(はりかわ・さくま)氏(74)の無所属2名が立候補しました。本記事では2氏の経歴・政策をご紹介します。
福田氏は宇都宮市議、栃木県議、宇都宮市長を経て、2004年から栃木県知事を5期連続で務める
福田氏は1953年栃木県旧 今市市(現 日光市)生まれ、栃木県立宇都宮工業高等学校卒業。栃木県に入庁し、勤めながら日本大学理工学部建築学科を卒業しました。栃木県を退職し、宇都宮市内で建築設計・行政書士事務所を開設。1983年から宇都宮市議会議員を2期連続で、1991年から栃木県議会議員を2期連続で、1999年から宇都宮市長を2期連続で務めました。2004年の栃木県知事選挙で初当選、以降5期連続当選しました。今回は6期連続当選を目指しての立候補となります。
福田氏が掲げる政策とは
福田氏は自らのホームページにおいて以下の政策を公表しています。 1 「人への投資」と少子化トレンドの反転 【人口減少対策】 ・官民連携による「栃木県人口未来会議」(仮称)の設 官民連携による「栃木県人口未来会議」(仮称)を設置し、オールとちぎで取組を推進します。 ・ 女性や子育て世帯などターゲットニーズに応じた移住・定住施策の充実・強化 女性や子育て世帯などをターゲットとし、移住者ニーズを的確に捉えながら、移住・定住施策の充実・強化に取り組みます。 ・地方創生に向けた中山間地域の地域づくり活動の支援 地域資源やAI、ICT等のデジタルを活用するほか、地域の特色を活かしながら新しい農産物ブランドの創出に取り組むなど、地方創生に向けて取り組む地域づくり活動を支援します。 【結婚・子育て】 ・市町と連携した給食費の無償化への取組など子育て世代の負担軽減の推進 国の動向を踏まえながら、市町と連携した小中学校の給食費の無償化への取組など、子育て世代の負担軽減を推進します。 ・とちぎ結婚応援企業・団体の登録を促進し、組織内結婚サポーター1万人の登録推進 結婚を応援する機運の醸成を図るため、とちぎ結婚応援企業・団体の登録を促進するとともに、組織内結婚サポーターの登録数1万人を目指します。 ・希望をかなえる妊娠・出産・産後ケア支援の充実 妊娠・出産・産後支援について、若い世代の希望がかなえられる環境をさらに充実させ、「子育てにやさしい栃木県」を目指します。 ・市町と連携した児童虐待防止対策体制の強化 宇都宮市の児童相談所設置を支援するとともに、複雑化・深刻化する児童虐待相談に的確に対応できる専門機関である各児童相談所を通じて、市町への支援の強化に取り組みます。 ・結婚支援センターの機能強化等、結婚の希望に応える施策の推進 【人材育成・活用】 ・大学、民間企業等と連携した「人づくり革命」の推進 企業と連携の下、就業体験活動や職業人を学校に招いた実践的指導等により、実社会から課題を発見し、解決する能力を学ぶとともに、大学等と連携し、生徒が自己の職業観や勤労観を養う教育を推進します。 ・全世代を対象としたリスキリングなど職業訓練・就労支援の推進 産業技術専門校の機能強化を図り、DX等に対応できる人材を育成するとともに、多様な人材が県内企業に就職・定着して活躍することを目指します。 【外国人材】 ・育成就労制度の創設を契機とした外国人材の更なる活躍に向けた受入体制の強化 就労を希望する外国人から本県が選ばれるよう、県の支援メニューを充実させるほか、様々な相談に一元的に対応するなど、外国人材の活躍に向けたサポート体制を強化します。 ・県立職業訓練施設等における外国人生徒に対する教育の充実 県内企業への就職を目指す外国人生徒に対する教育支援に取り組みます。 【教育】 ・グローバル時代に対応する英語力の強化など一貫した国際教育の推進 充実した英語教育や国際交流等により、確かな英語力を身につけ、グローバルに活躍できるとちぎの子どもを育成します。 ・第三期県立高等学校再編計画の着実な実行による魅力と活力ある県立学校づくりの推進 多様なニーズに対応する県立学校の特色化、魅力化を推進するため、中等教育学校、フレックス・ハイスクールの設置等に取り組みます。 ・県立学校で学ぶ生徒の教育環境の充実 県立学校の特別教室や体育館等へのエアコン設置など、教育環境の整備に取り組みます。 ・産業構造の変化に対応した職業系高等学校の特色化 産業構造・仕事の内容の絶え間ない変化に対応できる人材を育成するため、学科横断的な学習を推進する未来共創型専門高校を設置します。 ・建設産業の担い手を育成するインフラトレーニングセンターの整備 建設産業の担い手を育成するためインフラトレーニングセンターを整備します。 ・児童・生徒に寄り添った相談体制の充実など不登校対策の強化 全ての児童生徒が安心して教育を受けることができるよう学校における相談体制を強化するとともに、居場所支援や学習支援など、関係機関との連携強化等による不登校児童生徒へのきめ細かな支援を充実します。 ・公立夜間中学の設置など多様な学びの場の整備 様々な事情から学齢期に十分な教育を受けられなかった方や外国籍の方のため、公立夜間中学など多様な学びの場を整備します。 ・共生社会の実現に向けた特別支援教育の充実・強化 障害のある幼児児童生徒が主体的に学び、周囲の人々と相互に支え合う関係を築くことができるよう、きめ細かな指導・支援や家庭、教育及び福祉等の連携強化を図ります。 ・教育現場の魅力度アップと教育力の向上 質の高い教員を確保するため、教員の魅力発信や働き方改革の推進により教員を目指す人の増加を図るとともに、教員研修等の充実により教育力の向上に取り組みます。 ・GIGAスクール構想によるICTを効果的に活用した教育DXの推進 ・ICTや外部人材を活用したとちぎっ子体力アッププロジェクトの推進