「就職活動をやり直したい」新入社員は約4割…どんなときに「やり直したい」と思うのか
「就職活動をやり直したい」と考えたことがある新入社員はどのくらいいるのでしょうか。株式会社ジェイック(東京都千代田区)が実施した「就職活動をやり直したいと考えたこと」についての調査によると、約4割が「入社から今日まで、就職活動をやり直したいと考えたことがある」と答えたことがわかりました。 【写真】就職活動をやり直すなら、なにを重視する? 調査は、同社が提供する新入社員研修の受講者269人を対象として、2024年7月にインターネットで実施されました。 ◇ ◇ その結果、「入社から今日まで、就職活動をやり直したいと考えたことはありますか」という質問に対して、「1、2回はある」は29.4%、「3回以上ある」が9.6%となり、「就職活動をやり直したい」と考えたことがある人は約4割となった一方、約6割の人は「1回もない」(61.0%)と答えています。 また、「”就職活動をやり直したい”と感じたとき」については以下のようなコメントが寄せられました。 【仕事内容や業務について】 ▽自身の適性と仕事内容が合っていないと感じたとき ▽やりたいこととのズレを感じたとき ▽仕事が覚えられなくて自分に合っているのか不安になってしまったとき ▽仕事でミスをしてしまった、上司にキツイことを言われてしまったとき ▽勤務中に暇な時間ができてしまったとき ▽希望する配属先にいけなかったから 【職場環境や待遇面について】 ▽会社の雰囲気が良くないと感じたとき ▽慣れない環境にきついと感じてしまったとき ▽給料面や休日の日数など、もっと良い会社があったと感じるとき ▽後輩が自分よりも給料、働き方がいい会社に就職が決まっとき ▽残業が多いと感じたとき 【キャリアや、他業界・他社への興味について】 ▽自分のキャリアや将来のビジョンについて考え直したいから ▽自分の成長スピードが遅いと感じるとき ▽もっと上を目指したいと思ったから ▽もっといろんな会社を見ておくべきだったと思うから ▽違う業界をみたいと思うから ▽業種を悩みながら就活を続けたため、選ばなかった業種を日常で目にしたとき 【その他】 ▽人として苦手、許せない上司がいるから ▽一人暮らしが辛くて実家に戻りたくなったとき 続けて、「就職活動をやり直したい」と考えたことがある人に「就職活動をやり直すなら、なにを重視しますか」と尋ねたところ、「仕事内容」(55.2%)が最多となったほか、「給与」(39.0%)、「福利厚生」(22.9%)、「勤務地」(20.0%)といった回答が上位に挙がりました。 ◇ ◇ 調査を実施した同社は、「昨今の売り手市場の影響で、多くの学生が複数の内定を取得し、十分に比較検討したうえで就職先を決定する傾向が強まっています。そのため、入社後3か月程度の段階では、大きなギャップやモチベーションの低下を感じることが少ないのではないかと考えられます」とコメントしています。
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