「皮膚の知識が少ない」美容皮膚科に注意、ニキビやシミ、イボも「病気か否か」判断できる専門医へ
■ニキビはどうしたら? 皮膚科と美容皮膚科の違いとは
美容皮膚科は美肌やアンチエイジングのための診療科と考え、気になる症状があるときは、まずは皮膚科に行って診断してもらうのがいいということです。その使い分けのわかりやすい例は、ニキビです。炎症を起こしている場合は皮膚科で治療。炎症がおさまった後にニキビ跡を目立たないようにする治療や、ニキビを繰り返さない肌に改善する再発予防の治療は、美容皮膚科で受けるという具合です。もちろん、皮膚科と美容皮膚科の両方の看板を掲げているクリニックであれば、どちらにも対応できます。 もう1点、治療内容に違いがあるように、料金にも違いがあることも知っておかなければなりません。 「美容皮膚科は基本的には保険適用外の自由診療となり、公的医療保険は適用されません。自由診療は各クリニックが個別に料金を設定できるので、料金はクリニックによって異なります。ホームページなどで確認するといいでしょう」 強い紫外線や汗、エアコンによる乾燥や冷え、虫刺されにかぶれなど、肌トラブルを生じやすい夏がいよいよ始まります。皮膚科と美容皮膚科を上手に選択して、肌悩みを解決しましょう。 【監修】 圓山 尚(えんやまたかし) クリニックフォア新橋院院長。金沢医科大学医学部卒業後、日本医科大学附属病院皮膚科に入局し皮膚科・皮膚外科・レーザーを中心とした診療を行う。その後、湘南美容クリニックでの勤務を経て、2019年にクリニックフォア新橋院を開院。