「ジャングリア」に沸く沖縄県名護市は移住先としても人気! 子どもの保育料や医療費の無償化など理由を調査。移住者に暮らし心地などのインタビューも
海辺に憧れのカフェをオープン、15年間経営
「名護市は沖縄らしさを残しつつ、米軍文化で栄えた沖縄市のコザほど濃くはない。県外から来ても入りやすく、そのミックス度合いでいうと最強だと思います」 21世紀ビーチの南に位置する名護市・東江の東江海岸沿いで、「シーサイドカフェ・ブルートリップ」を経営するオフィス・ブルーラグーンの大石啓士さんは話します。
店内には本棚なども備え付けられ、居心地が良い。
人気メニューの「ブルートリップ・プレート」。
沖縄への移住者に人気な街は、なんといっても那覇市。市内には那覇空港や国際通りなどの有名スポットが存在するほか、フードデリバリーやタクシー配車などのアプリもほぼ東京と同じように使うことができます。しかし、大石さんは那覇市には惹かれなかったそうです。 「那覇は良くも悪くも都会。那覇に住むなら、大阪に帰ろうと思いました」 大阪出身の大石さんが世界一周を夢見て、まず沖縄にやってきたのはおよそ20年ほど前、23歳のころ。しかし起点だったはずの沖縄に魅せられてしまい、4年ほど知人の事業を手伝ったのちに独立し、ブルートリップを創業しました。
「ここはもともと倉庫だったんです。カフェをやるのにどこかいい土地はないかと探していて、海が見えるこの場所を通りかかって『ここだ!』と思った時に、ちょうど大家さんがふらっと出てきたんですね。これも沖縄らしさですね(笑)」
車で5分で自然に触れ合える
現在は妻と10歳の長女、7歳の長男、5歳の次男、3歳の次女の6人で暮らしています。 「大都市圏では、2人子どもがいたとして、2LDKや3LDKの部屋を借りるとそれだけで15万円から20万円の家賃がかかりますよね。名護では6万円から7万円で借りることができます」 子育てをする上で、豊かな自然も魅力です。
「例えば大阪に住んでいたら、キャンプ場まで車で1時間、入場料を払って、子どもたちを遊ばせて、また1時間運転して帰る。自宅にたどり着くころには、子どももぐったり、親もぐったり。でも名護に住んでいれば、車で10分で天然の海や山、清流で遊ぶことができます」
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