「ジャングリア」に沸く沖縄県名護市は移住先としても人気! 子どもの保育料や医療費の無償化など理由を調査。移住者に暮らし心地などのインタビューも
沖縄県北部に位置する名護市。最近は、2025年に開業を予定しているテーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア)」のオープン予定地としても話題です。実は子育て施策も充実しており、近年は沖縄県外からの移住者にも人気の街でもあります。名護市の人口は昭和50年以降増加を続けており、2021年には6万3000人を超えて約50年でおよそ1.5倍に。 移住を実現した人たちの仕事は?子育てや教育の環境は?名護で暮らす移住者に、実態や本音を聞いてきました。
市民のための「21世紀の森ビーチ」。保育料・給食費・医療費も無償化
名護市の人口は約6万4000人で、東西 に25km、南北 20kmの総面積 210.33km2 と沖縄県内で3番目の総面積を誇っています。東海岸と西海岸、両側を海に囲まれ、中心部には豊かな緑が広がり、ナゴパイナップルパークやブセナ海中公園といった人気の観光地もあります。
まずはそんな名護市の魅力的な点を、名護の情報メディア「やんばるナゴラブ」の運営責任者、渡具知豊さんと、名護市役所地域経済部 観光課 観光計画係の係長、岸本司さんにうかがいます。 「名護は(沖縄の中でも)ちょうどいい街です。車で5分走れば、海も山も、川も楽しむことができます。世界遺産に指定されたやんばるの森を擁する北部への関所でもあり、市街地には昔ながらの旧市街や大型商業施設もあり、生活環境が整っています。沖縄本島の中で、東シナ海、太平洋、羽地内海と3つの海に面しているのは名護市だけ。サンライズもサンセットも楽しむことができるのです」(渡具知さん) 市の西側には「21世紀の森ビーチ」と名付けられた広大なビーチが。この美しい人工ビーチは、野球場やサッカー・ラグビー場、や体育館などを備えた「21世紀の森公園」の中にある、名護市民のためのビーチです。 恩納村などでは、西側のビーチに数々のホテルが立ち並んでいます。しかし名護市の「21世紀の森ビーチ」は市が管理しているため、ホテルを建設することはできません。食材を名護市内で購入し、バーベキューエリアで楽しんだり、花火をしたり――。まさに名護市民のためのビーチなのです。 そして、住環境が良いだけでなく、子育て世帯に向けても、特別な施策がありました。 名護市では2018年9月から全国に先駆けて、保育料と、給食費が無償化されました。2019年度からは、通院・入院共に高校生までの医療費も無償化されました。保育料・給食費・高校までの医療費の「3つ無償化」は名護市の強みです。 「保育ニーズの高まりにより、一時は待機児童が増加しましたが、現在では減少傾向となっています」(岸本さん) このように、豊かな住環境と制度を擁する名護市。では、実際に移住した人たちはどのように暮らしているのでしょうか。
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