崖っぷちのソフトバンク、難局を打開するには今季やってきた「先行逃げ切り野球」を
◆SMBC日本シリーズ2024 第5戦 ソフトバンク0―7DeNA(31日、みずほペイペイドーム) 【記者コラム/#好球筆打】 今季6割9分8厘(44勝19敗2分け)の高勝率を誇った本拠地で、思いも寄らぬ3連敗だ。本拠地での同一カード3連敗も今季はなかった。そんな痛恨の3連敗をこの頂上決戦で喫しようとは。この敗戦でDeNAに日本一王手をかけられた。 ■投げ終わった後のしぐさと笑顔がたまらん…山下美月の始球式【写真複数】 「こちらのペースに持ち込めなかったね。とにかく明後日(2日)勝てなきゃ終わりだから。(横浜での2試合が)今年最後と思って頑張ろう」 本拠地での3連敗を見届けた王球団会長は言葉に力を込めた。レギュラーシーズンで91勝し、42もの貯金を作ったチームだ。このまま終わるわけにはいくまい。とにかく第6戦に勝ち、最終決戦に持ち込むしかない。 だからいま、ここであれこれ敗因を探っても仕方ない。とにかく前を向く。徳俵に足がかかった状態からいかに日本一につなげるか。難局を打開するには今季やって来た野球を信じるしかない。 それが「先行逃げ切り」だ。チームは今季、先制した試合の勝率は12球団トップの8割5厘(70勝17敗1分け)を誇った。今回の日本シリーズも先制した1、2戦目は勝利したが、先制された3~5戦目は敗れるなど分かりやすい状況にある。 そして、仮に近藤が先発出場できるなら、打順は開幕時に戻した戦いがベターに思える。奇をてらう必要はない。「自分たちの型」を思い返し、意地の反攻と行きたい。(石田泰隆) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社