いじめで不登校「顔を隠す少年」が激変、美容師が変えた外面&内面に応援が続々「自信を持って人生を進めるように」
■過去の経験で自分の強みに気づけない少年、最後には笑顔で「変わったかもしれない」
そんなニューラピさんの顔立ちと骨格をチェックしつつ、カンタさんは、「目がキレイだし、鼻筋が通っている。パーツのバランスが良いから、どんな髪型でもいける」と太鼓判。さらに「本人は、過去の経験や性格もあって、そのことに気づけていないのだと思います。今回は自信をもって今後の人生を進めるよう、キレイな顔立ちを生かすべく、バッサリいかせてもらいます」と断言。 そんな心強い言葉に励まされ、変わりゆく自分への期待も上がっていったのか、過去や将来について語り合っていたしゅんさんとの会話は次第に恋バナへ。どうやらニューラピさんは気になっている女子がいる様子。しかし、「アクションを起こす勇気がない」とここでも伏し目がちに語る。しゅんさんに「いい子は取られちゃいますよ。素直な気持ちをちゃんと伝えたほうがいい。ニューラピさんは自分の考えをしっかり持っている人だから大丈夫」と言われ、ある作戦を提案されると「善処します」と一言。謙虚に応えながらも、この日、初めて歯を見せるほどの笑顔を見せた。 カットを済ませた後は、ドライヤーを使ってブロー。「セットはあまりしないというので、ノーセットでもいける感じに仕上げました。髪質的に膨らみやすいので、ハチ周りを抑えてあげながら、ドライヤーで放射線状に乾かすと、それだけで決まりやすいように切ってあります」とカンタさん。 こうしてイメチェンを果たし、「めっちゃカッコいいです!」と2人に言われると、「変わったかもしれない」としっかり前を向いて胸を張って応える彼。そして、去っていく後ろ姿に、思わず「頑張ってください!」と声をかけるしゅんさんとカンタさん。3人が紡いだこの短くも胸熱くなるストーリーに、手塚治虫氏の「人を信じよ。しかし、その百倍も自らを信じよ」という言葉を思い出した。 (文:河上いつ子)