大神いずみ「目に入りそうな髪で野球をして父・元木大介に叱られていた中2次男が、さっぱり坊主に!何かを乗り越えた、かも?」
◆一つ自分を超えられたことでついた自信 気になっていた学校の友達からも、最初はワワーッ!と注目され、人が寄ってきたそうだが、その後すぐに普段通り。本人が思うほどジロジロ見られて笑われるようなこともなかったようだ。私も安心した。何より彼自身サッパリと心も軽く、試験も終わって俄然野球の練習に気持ちが入りだした。 「上手くなりたい!」 そう言って張り切って父とグラウンドに向かって行った。 「…素直に父の言うことを聞けばもっと野球が上手くなるかもしれないのに」 瑛介にとって一番野球が上手くなる方法を教えてくれる存在が、車を運転してグラウンドに運んでくれる。その後ろで瑛介はまだそのことに気づいていないんだと母は思っている。 「何で坊主にしようって思ったの?」 「なんか、今のままじゃなんも変わんないぞ、ってコーチから言われた。だから、何かいつもやってることを一つ変えないと上に行けないと思った」 あれこれ親が言って聞かせたことより、このたびは親の思いもしなかったところに指導コーチの言葉が刺さったようだ。ありがたい。息子たちを導いているのは私たち親だけではないということに、あらためて気付かされた。 一つ自分を超えられたことが自信になって、また一回り大きくなっていくのかなぁ。 中2、瑛介。 中学野球もそろそろ折り返し地点。 さあいよいよ、ここからだ!
大神いずみ
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