大神いずみ「目に入りそうな髪で野球をして父・元木大介に叱られていた中2次男が、さっぱり坊主に!何かを乗り越えた、かも?」
◆瑛介からのビデオ通話、そこに映る姿は… あっという間に一日が過ぎ、博多の母と私が何でもない話をしながらゆっくり過ごしていた夜。 瑛介から珍しくビデオ通話がかかってきた。 携帯をとるとそこには… 三蔵法師!!!!!!! 色白坊主頭の瑛介が、頭カキカキ、映っていた。なぜかきっちり母に向かって低いダミ声で 「こんぶぁんうぁー」 母、顎外れる。声が出ない。 異変に気づいた祖母、携帯を覗き込んで咄嗟に手を叩き始める。 「似合ーうじゃーーーん!!!」 やっと口から出た高い声のひと言、平たい。 パッと見た印象は、そこそこ大きくなった体が余計ガタイ良く見えるようになったこと。 すぐにそう瑛介に伝えると、デカい体をくねらせて大喜び。 やっぱり男の子は「体大きいね」と言われるのが大好きなのだ。 でもすぐにわたしの脳裏には、日中ギュウウと押さえつけられて父にバリカンで刈られている地獄絵図のような様子が浮かんでしまった。 ぎゃあぁぁ!瑛介の悲鳴と共に。 ところが想像とは真逆で、瑛介自ら「坊主にしてくれ」と父に頼んで、大人しく座って充電が足りないバリカンで何度か中断しながら父に刈ってもらったのだという。 そう言えば小6くらいまで平気で家で坊主にしていた瑛介。 久々にえいやー!と刈ってみたら意外にも見慣れていて、自分でもサッパリスッキリ、気分が良いんだそうな。 不思議なことに、長いこと坊主に抵抗していたのについに頭を丸めた瑛介の顔は、恥ずかしそうにはしていても目つきがしっかりして見えた。髪の量が一気に少なくなった以上に、これまで必死にこだわってきたものをついについに手放した「清々しさ」のようなものが伝わってくる。 なあんだ、手放してみたら楽だったじゃん。 そしてそれはきっと、最後に自分で決めたから清々しいのだと思う。
◆坊主にする勇気を讃えてあげたい 嫌だ嫌だ嫌だ!と思っていたことを一つ乗り越えて、自分でもこれまでの何かを手放してみたら思いのほか気持ちがサッパリするのではないか。 命までは取られない、というのは本当に頭を丸めて初めて知るのかもしれない。再びやるかどうかは別として。 この決意に関して、前日までの「父の圧」が、影響しなかったとは言えない。 でも本人にとって実際に頭を丸めるのは相当勇気のいること。心を決めてその勇気を出すのは、一つ現状の自分を乗り越えることだと思う。 勝てない、打てない、今一つ伸びないという時、何か勇気を出して飛び込むことがきっかけになることだってあるのかもしれない。 坊主にすれば野球が上手くなるというわけではないけれど… もしかしたらこういうことなのか?とわたしは思った。根性や好き嫌いを問われるよりは、人によってはこういうことで自分を変えたい、と信じて思い切ることができるのだ。 「たかが坊主にするくらい…」 などと言わず、大いにその勇気は讃えてあげるべきだ。 学校など人の目を気にするようになる年頃で、赤ちゃんの時から一度も坊主にしたことがない子なら尚更、最初は高すぎて越えられるとは思えない山に違いないのだから。 ふぅぅぅううぅ…やれやれ。 それにしても瑛介の思い切りは、一体何が最後の決め手になったんだろう。
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