“ワインの王”バローロをより身近に。楽しい時間のための一本「ボルゴーニョ バローロ」
オーナーで醸造責任者のアンドレア・ファリネッティ氏。伝統を守りながら、新しいプロジェクトにも次々と挑戦。今は、自分たちがワイン造りを行うランゲ地方のワインの価値を上げることを目的とする「ランゲプロジェクト」に取り組んでいる
また、興味深いのが「バローロ・リゼルヴァ」の長期保存だ。1920年代、当時の当主チェーザレ・ボルゴーニョが「バローロ」の長期熟成の可能性を見出し、20年後の販売を見越して、生産本数の約半分をライブラリーで保管するという試みを行った。カンティーナでは現在もそれを伝統として踏襲しているのだ。本数は年によって違うが、現在でも「バローロ・リゼルヴァ」は1960年代のヴィンテージまで遡れるという。 「『ボルゴーニョ』は、バローロの中でも歴史ある“アイコン的存在”だと私は思っています。その魅力をより多くの方々に知っていただくために、今、私たちにできることをしなくてはと考えています」とファリネッティ氏。 その言葉をストレートに感じることができるのが「バローロ 2019」だ。チェリーのような赤い果実とスパイスの香り。果実味と酸味の調和が美しく、みずみずしい味わいだ。どこかブルゴーニュ的なたおやかさも感じられる。また、特筆すべきは“より料理をおいしくしてくれるワイン”であるということだろう。ローストした肉料理だけでなく、鴨の治部煮や根菜の煮物など、和食とも素晴らしい相性を見せてくれそうだ。“ガストロノミックにバローロ”は、特別な日はもちろんながら、親しい人が集まるテーブルを華やかに彩ってくれる。「ポルゴーニョ」のバローロを、“楽しい時間のための一本”として覚えておきたい。 問合せ先 日欧商事 TEL. 0120-200105 BY KIMIKO ANZAI