採用シーズンまでに見直したい、優秀な人材を引き寄せる「5つの採用戦略」
新年度が近づくと、採用マネージャーはチームと会社の継続的な成長を確保するために、追加予算を与えられ、新入社員を迎える準備をし始める。しかし、最適な人材を見つけるのは簡単なことではない。 適切な採用戦略でプロセスを効率化し、コストのかかるミスマッチを最小限に抑えれば、新しい人材が加わるたびにチームや会社を強化することができる。本稿では、採用計画や採用プロセスをうまく進めるための5つの方法を紹介しよう。 ■まずそのポジションで仕事をしてみる 人を採用する前に、その職務の主要なタスクを実際にこなしてみよう。そうすることで、マネージャーは、日々の仕事、課題、必要なスキルを理解することができる。その際、不可欠なスキルと、「あればいい」スキルを見極めることが重要だ。 また、新しく採用する人が職場で活躍し、その職務に長くとどまるために必要な価値観や性格的特徴も見極めることができる。会社側も、自社と共に成長できる人材に投資したいはずだ。 また、新しくそのポジションにつく人の気持ちになって働いてみることで、共感を深め、チームとの信頼を築くことができる。チームの一員を経験したうえで人を採用すれば、職責を真に理解し、より良いサポートを提供できるようになる。結果、社員の士気とエンゲージメントの向上につながるだろう。 ■詳細な仕事内容を書く ウォール・ストリート・ジャーナルに掲載された調査によると、求職者は求人広告を読むのに平均49.7~76.7秒しかかけず、その短い時間で自分に合うか合わないかを判断していることが分かった。つまり、優秀な人材を惹きつけるためには、時間をかけて魅力的な求人広告を作成することが重要だ。 まず、求職者の関連検索に表示されるよう、わかりやすく業界標準の職種名を含ませることから始めよう。最初の数行で、職務の目的、所属する部署、その職務が会社のミッションにどのように貢献するかを記載するのだ。 役割の責任を列挙する場合は、最も重要なものから始め、5~7つの主要な仕事を特定しよう。そうすることで、読者である候補者は、仕事における平均的な1日を明確にイメージすることができるだろう。 また、応募要件に書くスキルと経験を、「必要なもの」と「望ましいもの」に分けて定義しよう。こうすることで、希望するスキルや経験をすべては満たしていないものの、秀でた能力をもつ候補者を逃してしまうのを避けることができる。 勤務地や勤務条件についても、オフィス勤務、リモート勤務、ハイブリッド勤務など、明確にしておくことが重要だ。 そして最後に、履歴書、カバーレター、ポートフォリオなど応募に必要な書類を明記しよう。応募者に完全な状態の応募書類を提出してもらうことで、次のプロセスに移る前にの確認作業がスムーズになる。