まるで自転車版“究極と至高”の対決! マクラーレンとアストン・マーティンが作った2台のスーパーバイク
実益を兼ねた趣味として人気の自転車。数年前からのブームもあり、電動アシスト付きも含めいまでも多くのブランドから日々面白い新型モデルが登場している。 ▶︎すべての写真を見る では、スーパーカーメーカーが本気になって自転車を作ると、どうなるのか? そんな夢みたいな話を本当に実行したのが、いずれもF1に参戦中のイギリスのスーパーカーメーカー、マクラーレンとアストンマーティンだ。
マクラーレンが追求した、軽いボディに究極のパワー
マクラーレンの場合、 “ハイパフォーマンス・ハイブリッド”である「アルトゥーラ」をはじめ、数々のスーパーカーを手掛けたチームが電動アシスト付き自転車「マクラーレン・エクストリーム」を設計した。 当然、同社の車やF1マシンの構造にも採用されているカーボンファイバーに精通しているだけでなく、V6エンジンとモーターで最高出力680ps/最大トルク720N・mを発揮するアルトゥーラでも追求された電動化技術も熟知している。 そんな彼らが仕上げた自転車は、カーボンファイバーのフレームにハイパワーのモーターを載せた電動マウンテンバイク。 重視したのは、マクラーレンのマシン同様、ハイパフォーマンスを提供するための高いパワーウェイトレシオ(PWR)だ。
パワーウェイトレシオとは「馬力あたりの重量」のこと。人も車も、パワーに対して軽いほど速く走れるように、車重が軽くてパワーがあることがハイパフォーマンスの要となる。そこで彼らは、他の電動アシストバイクの水準を軽く凌駕することを目指した。 さらにマクラーレンのマシンと同じように、各種情報をすべてデジタルディスプレイに表示することにし、状況に応じてモーターの出力を5つのモードが選べるようにしている。
こうして出来上がったマクラーレン初の電動アシスト機能付きのマウンテンバイクは、標準バージョンの「マクラーレン・スポーツ」と、サスペンション付きの「マクラーレン・エクストリーム」の2種類が用意された。