気になる歯の症状は適切な方法でしっかりケアを

虫歯や知覚過敏といった「歯のトラブル」は、誤ったケアで症状を悪化させる可能性も。ここでは、ミドル世代のオーラルケアに関する疑問を、歯科医の照山裕子先生が一問一答形式で解決します。

Q.　マウスウォッシュの選び方ってある？

A.　歯みがき剤と同ラインで使うのもおすすめ 意外に知られていないのが、マウスウォッシュが歯みがき剤の成分を打ち消しているケース。 「同じラインでそろえると安心です。または歯みがき後、30分おいてからマウスウォッシュをしましょう」

Q.　冷たい飲み物が歯にしみます。知覚過敏？

A.　ゴシゴシみがいていないか、ケアを見直して 知覚過敏のほとんどがみがきすぎ。 「強くみがくのはNG。とくに歯茎の下の歯のくびれ部分は摩擦に弱く、みがきすぎで神経に触ることもあります。しみるなら歯医者に相談を」

●知覚過敏用の歯みがき剤もおすすめ

ESSEonline

知覚過敏用の歯みがき剤を使うのも対策のひとつ。 「みがいたあと、5～10分放置してからすすぐと効果的」 ・シュミテクト プラチナプロテクトEX クリアミント＜医薬部外品＞90g　¥1408（編）（Haleonジャパン）※6歳以上用

Q.　昔のつめ物のところが黒ずんできました

A.　虫歯になっている可能性が。すぐ受診を 「昔、保険適用で入れた銀歯は経年によるトラブルが起こっても不思議ではありません。内側で虫歯が進んでいるケースも…」（歯科医・照山裕子先生、以下同） 黒ずみや違和感がある人はクリニックを受診しましょう。

Q.　子どものころから虫歯になりやすいのはなぜ？

A.　生活習慣のほか、体質も関係します 虫歯の原因のほとんどが生活習慣によるもの。 「甘い飲み物を飲んでいる人ほど高リスク。ただ、まれに虫歯になりやすい口腔環境の人もいます。気になる人は唾液検査で調べてみても」

●歯の再生医療について研究が進められています

一度失うと生えない歯ですが、現在、親知らずを移植するほか、幹細胞から歯の代わりをつくる再生医療の研究も進められているそう。 「ただし費用は高額。今は歯の健康をキープするのが先決です」   ※価格のあとに（編）がついているものは、編集部調べです