「NZ移住のきっかけは、阪神淡路大震災でした」現地不動産のプロが、不測の事態に備えた国際的な〈資産分散資産・資産形成〉を真剣に勧める理由
南半球のニュージーランドでビジネスに追われた年末年始、突然飛び込んできた祖国・日本の災害と大事故のニュース。現地の不動産バイヤーとして活躍する筆者が、自身がニュージーランド移住のきっかけとなった阪神淡路大震災を振り返り、国をまたいだ資産分散・資産形成の重要性について解説します。※本記事は、2024年1月5日現在の情報に基づいて執筆されています。 【早見表】年収別「会社員の手取り額」
日本の災害・事故に心を痛めた年明け
年明け早々に起きた能登半島地震と、2日の航空機事故のニュースは、ニュージーランドでもすぐに報道され、映像も多く放映されました。 まずは避難生活をされている方々にお見舞いを申し上げるとともに、亡くなられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。 航空機事故のときは、ニュージーランドから日本へ出発される方、そして日本からニュージーランドに戻られる方とそれぞれ連絡を取っていたことから、現地の様子をリアルタイムで伺うことになり、お正月気分は一気に吹き飛びました。 自身と航空機事故、いずれも心を痛めていますが、仕事の手は止められず、年末年始も営業活動を続けていました。
年末年始、休暇を取る人ばかりではなくなった
毎年のことですが、ニュージーランドはクリスマスを盛大に祝います。どのショッピングモールも賑わい、家族・友人と大切な時間を過ごすため、この日で年内の仕事を納めるのです。 ところが、新年を迎えた元日は、流石にハッピーニューイヤーの声を聞くものの、あとは単なる夏の一日に過ぎません。 街に出てみても、思いのほか人出がありました。ひと昔前までは、この時期は長期休暇を取って海外旅行へ旅立つ方も多く、そうでなくても、オークランドから出て近隣の街でホリデーを楽しむ、という方が大半だったことから、私たち不動産業も2~3週間は休業していたものです。 しかし、コロナ禍の影響か、必ずしも年末年始に休暇を取る人ばかりではなくなってきています。おそらく、時期をずらして海外へ行く人が増えてきたからではないかと思います。 そうはいっても、ホリデーの人も多く、そんな人たちは時間のある時期にいつもよりも精力的にネットで不動産情報を検索・チェックし、興味がある物件に問い合わせをしています。 不動産会社は年末年始関係なくメールや電話対応に追われ、内覧の予約を受け付けます。私自身も今回のホリデーはオークランドを出る予定がないことから、問い合わせには即時対応。ホリデー返上での勤務が続きました。 実際、昨年の12月27日には物件の問い合わせを受け、現地で内覧を行い、2日後の29日には速攻で契約オファー。オーナー様とやり取りして、無事、12月31日には条件付き契約オファーが成立。年内中に何とか片が付き、両者ハッピーに新年を迎えることができました。 ニュージーランドの不動産売買はそれほどまでに活発なのです。
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