【老齢年金】「厚生年金と国民年金」から天引きされる4つのお金「税金・保険料」は?
皆さんは、自分がどれくらい年金をもらえるか、確認する方法をご存じでしょうか。多くの方は、毎年送られてくる「ねんきん定期便」を参考にするのではないかと思います。 【写真3枚】年金一覧表「厚生年金・国民年金」平均月額はいくら? しかし、ねんきん定期便に書かれている金額通りには年金を受け取れません。実は、年金からも天引きされるお金があるのです。 ライフプランの相談を受ける際、この事実をお伝えすると、ほとんどの方は、「え? そうなんですか?」と驚かれます。 実際の受給額は「年金振込通知書」で確認しなければ分かりません。今回は、年金から天引きされるお金についてみていきたいと思います。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
公的年金制度「厚生年金と国民年金」は2階建て
まずは、日本の公的年金制度「厚生年金と国民年金」の仕組みをおさらいしておきましょう。 ●国民年金(老齢基礎年金) 日本に住む20歳以上60歳未満の人は、原則として国民年金(老齢基礎年金)に加入します。 保険料は一律ですが、年度ごとに見直しが行われており、直近3年は以下のように推移しています。 ・2022年度:月額1万6590円 ・2023年度:月額1万6520円 ・2024年度:月額1万6980円 40年間(480ヶ月)全ての保険料を納めると、老後に満額の年金を受け取ることができます。 未納や免除された期間があると満額から減額される仕組みです。 ●厚生年金(老齢厚生年金) 公務員や会社員などは、国民年金に上乗せする形で2階部分の厚生年金にも加入します。 厚生年金の保険料は、毎月の給与や賞与などの報酬によって決定し、企業側と折半して納付します。 老後に受給する年金額は、年金加入期間や保険料によって算出されるため、国民年金と比べて個人差が大きくなるのが特徴です。 では、国民年金・厚生年金はそれぞれどれくらい支給されているのでしょうか。 次章で詳しく見ていきましょう。