スティーブ・ジョブズやベートーベンも実践!「やる気」を起こすシンプルな方法
■ 目標は細かく分ける ドーパミン・コントロールは、以下の3ステップを繰り返しおこなうことが基本となる。 自己暗示をかける スモールステップに分ける ドーパミンを分泌させる まずは「○○を△分でおこなう」「今日は○○を必ずやる」などの小さな目標を声に出して言い、自己暗示をかける。1度ではなく何度も脳へ声をかけてやるのがポイントだ。 「スモールステップに分ける」とは、達成するべき目標を細分化すること。大きな目標だけでは達成までに時間がかかり、「待ち切れないからどうでもいい」と無関心モードになるのを防ぐためだ。できれば「年単位」「月単位」「日単位」くらいに細かく分けるのが良い。 ■ 「やる気」にも大きく関係するドーパミン そして最後にドーパミンを分泌させる。実はドーパミンは「快楽」に限らず「やる気」にも関係していて、「何か大きなできごとが起こりそう」と脳が思った時にも分泌されることがわかっている。つまり作業に取り掛かる前にドーパミンを分泌させられれば、やる気が発動するというわけだ。 注意したいのが、砂糖やカフェインなど依存性の高い手段でドーパミンレベルをアップしてはいけないということ。たとえば瞑想や趣味に没頭する、新しいことに挑戦するなど、健康的な方法でドーパミンを分泌させるのが重要だ。
■ 重い腰が上がらない人が取り入れるべき習慣とは ドーパミン・コントロールで「やりたがる脳」になれることはわかったが、どうにも重い腰が上がらない人も多いだろう。本書を読み進めているとドキッとする文章が目にとまった。 勉強でも仕事でも、はたまたプライベートでも、「結果を出せない人」には、ある特徴が共通しています。せっかくデスクの前に座っても(定位置についても)、あれこれ「やらない理由」を考えてしまい、「やるまでの時間」がムダに長いのです。 多くの人が悩まされているであろうこの「すぐにやらない癖」だが、本書によると「ウォーキングや散歩」がオススメだという。 これはアップル創業者のスティーブ・ジョブズや、偉大な作曲家であるベートーベンなども取り入れていた方法らしい。デスクの前に座ってもなかなかスイッチが入らないときに、ちょっと外を散歩するのは誰でもすぐに実践できるのではないだろうか。 ここで紹介した「やる気を出す方法」はほんの一部。本書では、著者が医師として体感した「命の貴重さ」や「時間の重み」から、限りある命だからこそ人生を実りあるものにして欲しいといった思いも記されている。 常にやる気に満ち溢れて行動するのは難しいが、「やらない後悔」をしないためにも本書にあるヒントを活用したい。
東野 望