三菱DSTコンセプト

三菱自動車は2024年10月24日、第9回フィリピン国際モーターショーにおいてミッドサイズSUVのコンセプトカー「MITSUBISHI DST CONCEPT（三菱DSTコンセプト）」を世界初披露した。 【写真】三菱自動車が発表したミッドサイズSUVのコンセプトカー、三菱DSTコンセプトの外装・内装を詳しく見る（6枚） 三菱はアセアン地域において、ミッドサイズSUV「パジェロスポーツ（モンテロスポーツ）」、コンパクトSUV「エクスフォース（アウトランダースポーツ）」、クロスオーバーMPV「エクスパンダー」および「エクスパンダー クロス」などをラインナップしている。今回の三菱DSTコンセプトは、ミッドサイズのボディーに3列シートを採用した、新たな7人乗りSUVの提案となる。 デザインコンセプトは「GRAVITAS & DYNAMISM（グラビタス＆ダイナミズム）」。SUVらしい安定感のあるスタンスと3列目シートまでしっかり座れる広々としたキャビンを融合したプロポーション、水平基調で豊かな厚みのあるフロントノーズなどでグラビタス（重厚さ）を表現しているという。すべてのピラーをブラックアウトし、滑らかな面でキャビンを包み込み広々とした室内空間を強調するほか、張りのある豊かなフォルムで存在感を際立たせるリアビューも特徴とされる。 いっぽうのダイナミズム（運動性）は、SUVとしての優れた走破性と機動性をもたらすゆとりある最低地上高と大径タイヤによって表現。タイヤを包み込む張り出した前後フェンダーフレアは、たくましさに加えてSUVとしての力強い走りを、フロントとリアの大型スキッドプレートとサイドプロテクターはプロテクト感と堅牢（けんろう）性を示している。 エクステリアの各所に採用される三菱らしいアイコニックなデザインも特徴で、フロントには三菱のデザインコンセプト「ダイナミックシールド」が用いられている。フロントグリルはハニカム形状のインナーグリルを透明なアウターグリルで覆う立体的なデザインとされ、左右バンパーとの一体化によって先進性と高級感、力強さを演出。フロントのデイタイムランニングランプとリアコンビランプはLEDをT字型に発光させることでワイド感のあるスタンスを、ボディーサイドではCピラーに水平なバーを彫り込み力強いデザインを表現したと紹介される。 インテリアについては、インストゥルメントパネルをドアトリムまでつながるダイナミックな形状とし、さらに高級感あるソフトマテリアルで包み込むことで空間の広がりと上質さを演出。広々とした室内に日差しを取り込むパノラマサンルーフも装備される。インストゥルメントパネルにはフル液晶ドライバーディスプレイとセンターディスプレイを一体化させた大型パネルを採用し、路面状況など運転に必要な情報を表示する3連メーターも備わっている。 走破性の高さも三菱DSTコンセプトのセリングポイントで、荒れた路面でも安心して走行できる最低地上高をしっかりと確保。激しい降雨による冠水路でも安心して走行することができる「ウエット」モードや、舗装されたワインディングロードでのきびきびとした走りが味わえる「ターマック」モードをはじめ、「ノーマル」「グラベル」「マッド」とアセアン地域のさまざまな路面状況に対応する5つのドライブモードを設定。これにより、前輪駆動方式を採用しながら、どんな天候や路面でも安全・安心で快適な走りを実現するという。 （webCG）