松井市長 大阪港湾局のクルーズ船客の誘致「堺泉北港と連携しお断りゼロを実現します」
ヒト・モノ・コトが、よりいっそう交流する拠点を目指す
大阪・松井市長 大阪港湾局のクルーズ船客の誘致「堺泉北港と連携しお断りゼロを実現します」
大阪市の松井一郎市長は26日、大阪市役所で定例記者会見を開き、昨年大阪府と大阪市で共同設置した「大阪港湾局」について「ヒト・モノ・コトが、よりいっそう交流する拠点を目指して発展をさせ、利用者に選択をされる港湾を目指して取り組みを進めていく」と述べた。 【中継録画】「宣言解除後も感染対策は継続。お花見、歓送迎会に注意を」大阪市・松井市長(2021年2月26日)
本格的にさまざまな物流機能の強化を行っていく
大阪港湾局は「国際競争力があり利用者のニーズに合った使いやすい港」を目指し、昨年10月に大阪府と大阪市で共同設置した。 これにより、大阪港と府営港湾の一元管理、事務の一体化によって人や情報を共有し、広域的な視点で連携をして港湾事業を進めていくとしている。 来年度からは本格的にさまざまな物流機能の強化をはじめ、より利用しやすい港湾の実現を図っていくという。
荷主と物流事業者のマッチングなども実施
松井市長は会見で、具体的な取り組みについて説明。「人材を港の利用促進に重点投資し、物流戦略、クルーズ船誘致戦略を積極的に推進するための担当部門を4月に新設をします。また、大阪港と府営港湾、それぞれを利用する貨物への補助を行い、貨物量の増加や航路の充実を目指します」と話していた。 また、大阪府と大阪市がそれぞれで所有していた顧客情報などを分析。顧客のニーズ等に合った「共同セミナー」を行い、荷主と物流事業者のマッチングなども行っていくとしている。
天保山客船ターミナルをメインとしつつ堺泉北港と連携しお断りゼロ目指す
フェリーの利用者に対しては乗船料の一部を助成し、人の交流機会を提供。大阪市域および堺市域を想定した舟運ルートの社会実験を実施し民間事業者による実業化を目指すほか、クルーズ船客の誘致も実施。 松井市長は「天保山客船ターミナルをメインターミナルとしつつ、堺泉北港と連携をすることで、お断りゼロを実現します」と述べた。
大阪広域の成長を牽引できる潜在力を持っている
会見では、報道陣からは「大阪港の潜在力をどう評価しているか」という質問があった。 それに対し、松井市長は「西日本のゲートウェイとしての機能をし、世界の主要港湾と多くの航路を持つ大阪港と、関西唯一の関東への出入り便をはじめ、西日本との定期航路が充実している府営港湾が連携することで、大阪広域の成長を牽引できる潜在力を持っていると考えている」と答えた。