【今すぐ取り入れたい】美容視点の「腸活」6つの方法|CLASSY.
5.排便時に必要なお腹周りの筋肉をつける&腸の血行を良くする全身運動 「運動で血流が良くなると腸の蠕動運動が活発になり、排便もスムーズに。また便を押し出すには、もちろん腹筋などの筋力が必要です。目安としては20分程度の軽いウォーキングや1日50回のスクワットがおすすめ。また1日7時間以上座っている人は血流が悪くなるため、生活習慣病やがんのリスクが高まります」
6.便は“浮いている”のが◎。毎日便をチェックして自分の便の変化を知ること 「自分の健康状態を把握するには、毎日便を観察すること。一般的にぷかぷか浮いた便は、食物繊維が豊富で良い便といえます。ただ便には色・形・水分量・ニオイなどに個人差があるので、毎日チェックすることで自分の便の正常な状態を知ることがポイントです」
善玉菌の数を増やして腸内環境を整えることが腸活であり、美の秘訣
よく肌荒れをする人、体調を崩しがちな人、アレルギー体質の人、疲れやすい人…、普段からこうした不調が多い人は、真っ先に「腸」を見直しましょう。というのも、免疫細胞の70%以上が腸に集まっているからです。腸内環境を整えることで、免疫力が向上します。つまりそれは、腸活が健康の源になっているということです。 体に不調があると、顕著にトラブルが表れやすいのが肌。肌は目に見える、人体最大の臓器だからです。腸内環境の乱れや便秘が続くと、腸内にアンモニアや硫化水素などの有害物質が生成されます。こうした腐敗した有害物質が腸に溜まり、さらに血液を通して体内を巡っていきます。肌まで到達するとニキビや肌荒れが発生するという流れです。腸が正常に動かず、便秘を引き起こす原因の一つが睡眠不足。腸の蠕ぜん動どう運動は副交感神経に支配されているため、リラックスして寝ている状態でないと腸は活発に動かないからです。睡眠不足が続くと、自律神経がうまく機能しなくなり、腸の動きが鈍って便秘になってしまいます。 逆に腸活を積極的にしている人の肌にトラブルが少ないのは、腸内環境が整っているから。では「腸内環境が整っている」とはどういう状態か?それは腸内細菌のうち、体に良い働きをする「善玉菌」の数と種類が多い状態のことです。これを「菌の多様性」といいます。菌に多様性があればあるほど免疫力が高まり、体も健康になるということです。 「善玉菌」は、大きく分けて乳酸菌とビフィズス菌の2種類が代表的。ヨーグルトなどの身近な食品で、皆さんも耳にしたことがあるでしょう。それに対して、腸の蠕動運動を抑制したり、腸内を腐敗させたり、体にとって悪い働きをするのが「悪玉菌」。ウェルシュ菌、緑膿菌、大腸菌、ピロリ菌、ブドウ球菌などが挙げられます。そんな悪玉菌と常にしのぎを削っているのが、善玉菌です。腸内に善玉菌の数が増えれば、その分、善玉菌が優位な腸内環境となります。健康はもちろん、美も体の内側から考えることが大事。日頃から善玉菌を増やす食生活を意識したり、睡眠や運動なども含めた腸活を通して、健康と美肌を目指していきましょう。
教えてくれたのは...高梨医院 院長・吉岡容子先生 一般皮膚科診療のほか、最新の美容医療まで、それぞれのニーズにきめ細かく対応。美肌や健康のためのインナーケア、生活指導も行う。 イラスト/本田佳世 取材/広田香奈 再構成/Bravoworks,Inc.