大谷の活躍などを祝福する垂れ幕が掲げられている花巻市役所

　大谷翔平選手（３０）が所属するドジャースは２５日（日本時間２６日）に開幕するヤンキースとのワールドシリーズに挑む。大谷が花巻東高時代を過ごした岩手県花巻市では、応援ムードが高まっている。 ◆大谷翔平、偉業を祝うたれ幕が花巻駅に【写真】 　同市の玄関口である花巻駅では大谷が今季メジャー史上初めて達成した「５０本塁打５０盗塁」を祝う垂れ幕が飾られている。市役所にはその「５０本塁打５０盗塁」に加え、２年連続本塁打王などのタイトル獲得、さらにアストロズの菊池雄星投手とともに地区優勝を果たしたことを祝う３つの垂れ幕がところ狭しと飾られている。花巻市生涯学習部スポーツ振興課スポーツ振興係長の佐々木善浩さん（４７）は「今回はすごすぎてもう３本かけちゃっていて（笑）。もしワールドシリーズ優勝したら、また工夫してかけたい」とうれしい悲鳴をあげた。 　大谷がポストシーズンを戦うことになり、同市ではパドレスとの地区シリーズ第３戦から急きょ同市の施設でパブリックビューイング（ＰＶ）を開催。メッツとのリーグ優勝決定シリーズでは日本時間午前５時８分開始の試合もあったが、欠かさず行い、全ての試合で観客が集まったという。 　「『５０―５０』の記録更新や去年の二刀流の活躍を見て、世界レベルの活躍をする選手が市で育った選手っていうことであれば、やはりそれはみんなで応援する環境をつくっていかなければならないのかなと思う」と佐々木さんは説明した。 　大谷の出身地である奥州市でも駅や市役所をはじめ、街のいたるところに大谷の活躍を祝福する垂れ幕やポスターが飾られている。同市では第３戦が行われる２９日にＰＶを開催することも決定。初のワールドシリーズに地元も沸き立っている。