大相撲、本日千秋楽!照ノ富士が隆の勝に完敗して14日目の優勝逃す。千秋楽は照ノ富士の10回目の優勝か?隆の勝の初優勝か?
◆騙しのテクニック 予想外の相撲は11日目の大の里にもあった。大の里は照ノ富士との対戦で、得意の右を差したが、その右腕をさっと抜いて、左に体を動かして照ノ富士を突き落とした。 私は「ずるい!」とテレビの前で叫んだ。将来、大関といわず横綱になるだろう大の里が、このようなテクニックを使ってはいけない。正面から激突して欲しかった。 それと同時に、私はコロナ禍の前に、友人と鍋物を食べに行ったことを思い出した。 彼女は「最近、肥ってね。野菜しか食べていないのよ」と言った。そのため、鍋に放り込んだ海老とタラとつくねは私のものだと思っていた。ところが具たちが煮えると、彼女は海老とタラとつくねを、素早く箸でつまんで自分の取り皿に入れた。つくねは私より3個多く食べた。このような騙しのテクニックは使ってはいけない。
◆相手にぶつかる姿 残念なのは、3敗で優勝争いに参加していた大関・豊昇龍が休場したことだ。12日目、豊昇龍は琴櫻と対戦。この日の実況は名台詞を多発する吉田賢アナウンサーだった。不利な体勢になっても勝負をあきらめない豊昇龍は、琴櫻の足を跳ね上げて必死の首投げに入り、琴櫻の体勢が崩れるところで、「投げに警戒、投げに警戒、この首投げが豊昇龍の武器!」と叫んだ。大相撲の醍醐味を湧き立てる実況だ。 しかし、豊昇龍はこの取組で右内転筋挫傷となり13日目から休場してしまった。 12日目、吉田アナウンサーは、10勝しなければ大関に戻れない関脇・霧島が、前頭筆頭・熱海富士に右四つになり、上手を引いて寄り切った時も叫んだ。「この相撲で大関を、この相撲で賜杯を抱きました」。私は霧島が強かったり、弱かったりの不安定な相撲を取り続けるために、霧島本来の相撲を忘れていたので、再確認できた。 しかし、霧島は13日目に負けて7勝6敗となり、千秋楽まで勝っても9勝のため、大関復帰は無理となった。 さらに、悲しいことは13日目に起きた。大関在位30場所の貴景勝がカド番で苦しい土俵を続けてきたが、照ノ富士に敗れて負け越してしまい、大関陥落が確定した。貴景勝は首が悪いのに真正面から照ノ富士にぶつかった。14日目も琴櫻にぶつかり、押しされた。 相手にぶつかる姿に、私は涙が出た。来場所、関脇で10勝すれば大関に戻れる。頑張って欲しい。
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