大相撲、本日千秋楽!照ノ富士が隆の勝に完敗して14日目の優勝逃す。千秋楽は照ノ富士の10回目の優勝か?隆の勝の初優勝か?
7月14日、猛暑と荒天のなか始まった大相撲名古屋場所も本日千秋楽。優勝の行方は?『婦人公論』愛読者で相撲をこよなく愛する「しろぼしマーサ」が今場所もテレビ観戦記を綴ります。 * * * * * * * ◆優勝は千秋楽に持ち越される 大相撲名古屋場所は14日目に、横綱・照ノ富士が2敗差で追う前頭6枚目・隆の勝に完敗したため、優勝は千秋楽に持ち越された。想定外の相撲に、私は脱力しながら、観客が土俵に向けて投げる座布団を見ていた。 14日目、照ノ富士と2敗差の前頭12枚目・美ノ海は、関脇・大の里に短時間で押し出された。照ノ富士は隆の勝に勝てば、目標とする10回目の優勝を達成できるはずだった。 ところが照ノ富士は、立ったとたんに隆の勝の右手をたぐるという想定外の動きをした。「なにをやっているのだ!」と、私がテレビの前で叫んでいるうちに、隆の勝の前進力により照ノ富士は寄り切られた。照ノ富士の方が、ドドドッと前進して隆の勝を土俵から出すと思っていた。 千秋楽は、3敗を守った隆の勝が9勝5敗の関脇・大の里と対戦。大の里は先場所優勝したが、大関を狙うには二桁をあげなければならない。2敗となった照ノ富士は9勝5敗の大関・琴櫻と対戦する。 1敗差なので、隆の勝が勝っても負けても、照ノ富士が勝てば優勝。隆の勝が勝ち、照の富士が負ければ、優勝決定戦となる。
◆苦手な対戦相手 14日目、平幕力士の取組の時、NHKテレビの正面解説の玉ノ井親方(元大関・栃東)と向正面解説の錣山親方(元小結・豊真将)が、苦手な対戦相手について語っていた。 錣山親方は、前頭10枚目・正代に前頭13枚目・宝富士が勝てない相撲を見て、力士時代を振り返り「苦手な相手だと、考えれば考えるほど深みにはまる」と言っていた。 玉ノ井親方は、「僕も大関・魁皇さん(現在の浅香山親方)に2年位勝てなかった。頭で考えてしまう。(頭の中を)真っ白にした時、何も考えずに行こうとして勝てた」と振り返っていた。 照ノ富士が令和6年春場所と令和4年夏場所に、いずれも隆の勝の寄り切りに敗れていることを放送していた。実況の三瓶宏志アナウンサーが「隆の勝は右のかいなが良く伸びる」と言っていた。照ノ富士は、深く考えて、それを封じようとしたのだろうか? 隆の勝は勝負のあとのインタビューで、照ノ富士のたぐりが予想外だったことを話し、「がむしゃらに前に前に出続けようと思って」と言っていた。
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