「マルニ」の新CEOに親会社OTB会長の息子が就任
「ディーゼル(DIESEL)」や「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「ジル サンダー(JIL SANDER)」などを擁するOTB傘下の「マルニ(MARNI)」の新たな最高経営責任者(CEO)に、同グループのレンツォ・ロッソ(Renzo Rosso)会長の息子であるステファノ・ロッソ(Stefano Rosso)が就任した。バーバラ・カロ(Barbara Calo)CEOの後任で、ウバルド・ミネッリ(Ubaldo Minelli)OTB CEOの直属となる。なお、ステファノ新CEOは、「メゾン マルジェラ」の会長、OTBの取締役、バーチャルのプロダクトや体験に特化した子会社ブレイブ・バーチャル・エクスペリエンス(BRAVE VIRTUAL XPERIENCE、BVX)のCEOも引き続き務める。 【画像】「マルニ」の新CEOに親会社OTB会長の息子が就任
ステファノ新CEOは、ニューヨークのファッション工科大学(FIT)で国際貿易とマーケティングを学んだ後、「ズーヨーク(ZOO YORK)」などのブランドとのコラボレーションからファッション業界でのキャリアをスタート。その後、OTBに入社し、「ディーゼル」の5ポケットデニム部門のブランドマネジャーや戦略的ブランド提携ディレクターを務めた。11年にはOTBのコーポレート・デベロップメント・ディレクターに就き、13年2月には共同CEOに就任。17年からは「ディーゼル」の北米CEOを務め、米国連邦破産法第11章適用後の再建を率いて黒字化を達成した。そして、21年にはBVX の立ち上げと同時に同社のCEOに就任。同年からOTBを代表して、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)やプラダ グループ(PRADA GROUP)、コンパニー フィナンシエール リシュモン(COMPAGNIE FINANCIERE RICHEMONT)などと取り組むオーラ ブロックチェーン コンソーシアム(Aura Blockchain Consortium)の取締役も務めている。23年には「メゾン マルジェラ」の会長に就任した。