大阪府・市で検討進む「一元化条例案」とはどんな中身?
府議会は維新過半数で可決の見通し、市議会は?
ただ、1月22日の会議で吉村知事が「コロナ対策を含む健康や、教育分野などについても幅広に協議できるよう検討をお願いしたい」と要望。この結果、条例案には「その他市長および府知事が必要と認める事項について協議するものとする」という文言が盛り込まれました。 現状では成長戦略とまちづくりが一元化条例案の柱ですが、条例制定後は健康を含む他の分野についても、府市一体での取り組みに向けた協議が行なわれそうです。
一元化条例案について、府は2月25日に大阪府議会へ、市は今月4日に大阪市会へそれぞれ提出。4月1日の施行を目指します。 このうち、府議会は大阪維新の会が単独過半数を占めており、可決される見通しです。大阪市会では大阪維新の会が単独過半数に達していませんが、松井市長は、公明党から条例の修正を求められれば内容次第で応じる姿勢を示しており、これを受けて公明党も賛成に回れば可決されると見込まれます。 (取材・文:具志堅浩二)