中日・松山晋也、『松山の2ミリ』右スパイク裏の刃2枚だけ2ミリ短くオーダー 球威アップへ細部こだわる
「松山の2ミリ」だ。中日・松山晋也投手(24)が、提供を受ける用具メーカー「SSK」社に、スパイク裏右足内側部分の2カ所の刃を2ミリ短くしたものを新たにオーダーした。球速アップが狙い。新守護神を狙う右腕が、細部までこだわる尽きない探究心でプロ3年目へと向かう。 何事も挑戦だ。松山は「いろいろ試してみてもいいんじゃないかなと。もっと良くするために、変化させるのもありかなという感じです」と道具への思いを語った。昨年12月に大阪市内で行われたスタッフ会議で、はじめに手に取ったのがスパイクだった。 今回は刃に改良を加えた。「刃を短くしたものも、一度試してみようと思いました」。右足の内側部分の2カ所のみを、2ミリ短くしたものを新たにオーダー。狙いは球威アップだ。 「並進運動の際により効率よく体を動かしたいです」。野球の投球でいう「並進運動」は、踏み込む足が地面につくまでの動きを指す。松山が着目したのは軸足。左足が地面に着いていくのと同時に、右足の内側部分も地面に触れる。ここで、右足がより地面を跳ね返せるようにスパイクの刃を短くするという。 「地面から力をしっかりもらって、エネルギーをよりボールに伝えるイメージです」。右腕を振りだす前の助走部分にあたる動作をミリ単位で調整する。
中日スポーツ