吉田麻也「三笘薫が強さを引き上げている」日本代表の強さの要因は“犠牲の心”
内田篤人さんと元サッカー日本代表・吉田麻也選手による対談企画の後編です。前編では、次のワールドカップへの準備の重要性がテーマでした。後編では、アジア最終予選で大差を付けて首位を独走している日本代表が、なぜこんなに強いのか。「史上最強」とも言われるその理由について、吉田選手に伺いました。 【画像】史上最強!森保ジャパン 6戦22ゴールの裏に…「犠牲の心」三笘
■吉田選手が語る「史上最強」日本代表
去年から始まった北中米ワールドカップ・アジア最終予選で、日本代表は6試合で22得点。9日時点で、5勝1分とワールドカップ出場が目前に迫っています。 そのメンバーのほとんどが、吉田選手とカタールワールドカップを戦ったメンバーです。「史上最強」と言われる日本代表をどうみているのでしょうか。 内田さん 「今の日本代表は強い?」 吉田選手 「強いですね」 内田さん 「こうなると思っていました?」 吉田選手 「強くなってほしいとはずっと思っていました。一番なってほしいのは選手たちが、日常の中で世界的に有名な選手と対戦して、W杯だから『よし行くぞ』ではなくて、日常の延長にW杯がある環境に身を置く」 9日時点で、ヨーロッパ最高峰の舞台「UEFAチャンピオンズリーグ」に最多12人の日本人が参戦。しかも、世界トップレベルでプレーしているだけではありません。 吉田選手 「そこに慢心することなく、日本人の良さの犠牲心や協調性をプラスする。どこのチームもやれていない。どんなビッグクラブでも犠牲心・協調性を兼ね備えているのはほとんどない。そこで日本の色を出していくのがベスト」
■「犠牲の心」三笘の献身的な守備
その日本の強さを象徴する選手がいるといいます。 吉田選手 「三笘薫が強さを引き上げている」 内田さん 「伊東純也・堂安律・三笘も守備の強度がすごい」 吉田選手 「守備の強度も自分に課している。代表戦とか見ても全然戻る必要ない」 イングランド・プレミアリーグで活躍する三笘薫選手は、世界トップレベルのドリブル突破で攻撃を引っ張ります。最終予選で三笘選手は攻撃的なポジションでも、献身的に守備をします。 吉田選手は「この『犠牲の心』が日本の良さであり、チームのレベルを引き上げている」とみています。 吉田選手 「伊東や堂安が、三笘が結果を出しているから、それに追いつけ追い越せで、“自分もそこにトライする”。もし正解だったら薫教えて」