展示生物を自ら捕獲に…『唯一無二の水族館』目指す22歳新館長の奮闘 豊富な知識と仕事への熱量で抜擢
■赤目の渓谷を歩くのが楽しくなる水族館
展示する生物も、建物も一新した「赤目滝水族館」。オープン直前にその見どころを紹介してもらった。 まるで岩と一体化したかのようなオオサンショウウオ。 赤目滝水族館の朝田光祐館長: 実際ココにお客さんが来た時に、え?何がおるの?となると思うんですよ。実は岩棚の下の奥にオオサンショウウオがいます。よく見てもらうとわかるんですけど。パッと見てわからないんですけど、気づいたらわかるじゃないですか、そこに姿があって。それが実際のオオサンショウウオの姿なんですよね。 次に紹介してくれたのが、アマゴだ。 赤目滝水族館の朝田光祐館長: これはアマゴという魚なんですけど。日本の渓流魚で上流域のキレイな水とか冷たい水のところにいる冷水魚といわれている魚。水流を(右から左に)流しているので、アマゴが水流に逆らって泳ぐんですよ。だから正面から見るとアマゴの横面が見えるんですけど、水槽の右面から見ると、アマゴの顔面、正面からもアマゴが見える感じになっています そして、朝田さんのイチオシ、タウナギだ。 赤目滝水族館の朝田光祐館長: 僕が初めて考えたのかどうかは調べてないのでわからないんですけど、タウナギの水槽で、ちょっと見てもらったらわかるんですけど、このタケノコみたいなやつが(タウナギ)。息を吸う時に水面に上がってくるので、その時は頭を伸ばしてもう完全にチンアナゴでしょ。 朝田さんは「渓谷に入る前に、こんなコケがあるのかとか、前もって知識をつけてもらって、渓谷内で今まで10分で歩いていた道が、見るところが多くなるので20分30分かかって、歩く道になるときっと面白い」と話している。
■ついに水族館オープン 初日から多くの来場者も館長「まだ最初の1歩」
4月20日、赤目滝水族館がオープンし、朝からたくさんの人が訪れた。 男性の来場者: 自然の中に水族館があるというはなかなかないから、子供たちも普段、家でギンブナとか飼っているんですけど、やっぱり全然雰囲気も違うし、見ていて癒される。 女性の来場者: 赤目の自然を上手くまとめて紹介されているので、本当に赤目滝の水族館って感じがしてね。孫を今まで赤目滝に連れてきたことがないんです。でも今度は是非連れて来たいなと思っています。 そしてタウナギの前にも見物客が集まっていた。 男の子: タウナギが、土にチンアナゴみたいに刺さっていた事にビックリしました。 女性: タウナギ自体は展示は(他には)無いよね。 一緒にいた男性: 初めてですね。全国の水族館見たけど。 水族館で予習した後は、来場客は自然の水族館へ。 赤目滝水族館の朝田光祐館長: いや~ホッとしています。あんまり表にはプレッシャーとか感じている感じはなかったと思うんですけど、気持ちはすごく軽くなりました。今これがようやく、最初の一歩になっただけなので、もっといろんな展示物の解説パネルであったり、渓谷との関連性を持つ部分ももっと深めていきたいと思いますし、私自身も出来る限り接客したりとか、楽しんでいただきたい。 2024年5月8日放送 (東海テレビ)
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