サントリーモルツのCM「うまいんだな、これがっ」はなぜ凄いのか?「心を揺さぶる文章」で最も大事なこと
今ならスマホでカシャっとして電子データで保存してもいい。紡ぐことと向き合う場合、まずはそんな身近なところから始めてみましょう。 想いがめぐる物語(ナラティブ)を紡ぐためには、自分がどのような人生を生きてきたのか、その印象的だった過去の原体験を知るのも良い方法です。これは実際に僕が、就活生の頃に取り組んだことでもあります。自己理解のためには、僕は過去にとても悔しかったことなど「自分の感情」を見つめ直すことをお勧めしています。 「CMをつくりたい」という夢を見つけた中学時代。高校生になってからは、クリエーターになりたいという想いから、少しずつ公募のキャッチコピーやネーミングの賞にも応募を始めました。そして大学では、いよいよ全力で夢に向かっての行動の開始です。今思うととても青臭くてダサい肩書なのですが、「夢追いクリエーター」として活動を始めました。 「夢追いクリエーター」の活動の一環として、大学時代に開始したのがブログです。日々の行動を日記のように、ブログに紡いでいました。
● 過去の悔しかった「感情」を 客観的に観察してみる そして、公募の賞などに応募しなかったアイデア段階のキャッチコピーのボツ案がたくさん溜まってきました。それをなんとか供養したいという思いで、そのボツコピーの山をブログのワンコーナーに綴っていました。すると、まさかの事態が起きました。 何と、そのどうしようもないボツコピーを集めたブログのリンクが2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)に晒されたのです。「こんな痛い広告志望のやつがいる」みたいな感じで、「こんなやつがコピーライターになれるわけないwww」みたいにボロボロに叩かれました。それが、本当にめちゃくちゃ悔しかったことを覚えています。 確かに、キャッチコピーのボツ案は、本当にしょうもないぼやきのようなものや、寒いダジャレのようなものばかりです。ただし、そのブログに載せていたボツコピーの山は、自分がどれだけ言葉を積み上げてきたかを確認するためのものでした。 もちろんブログに大量の寒すぎるボツ案を載せると、「センスがない」ように映るのかもしれない。