「タンパク質」の摂りすぎは危険!? 頭痛や疲労感の原因になっているかも…
お肉大盛りで! とブリトーボウルを注文したあとでふと、「どのくらいがタンパク質の摂り過ぎなんだろう?」と疑問に思ったことはない? 最近のソーシャルメディアでは、1日に必要なタンパク質の量や、どこからがタンパク質の摂り過ぎになるのかを議論する話題で大盛り上がり。でも、それを正確に示すような数字なんてあるのだろうか? 【写真】朝ごはんのタンパク質量を増やすアイディア12選 「タンパク質は免疫系を高く保つため、筋肉や骨、腱のような構造を作るため、一日中満腹感を維持するために欠かせない栄養素です」と説明するのは、管理栄養士のリンジー・マローン氏。そのため、あなたがボディビルダーではないにせよ、体の組織の形成や修復のためにタンパク質を摂取することは絶対不可欠。 新しい運動を始めたい! 食生活を全体的に改善したい! タンパク質を摂り過ぎていないか確認したい! 理由は何であれ、タンパク質を必要以上に摂取していないかを確かめる方法はもちろんある。そこで今回は、あなたに必要なタンパク質量の算出の仕方と、タンパク質を摂り過ぎているときに現れる兆候について、栄養士が詳しく教えてくれた。今回はこの内容をアメリカ版ウィメンズヘルスからご紹介。
タンパク質の必要な量とは?
日本人の食事摂取基準では、激しいトレーニングなどを行なっていない一般の人が必要とするタンパク質の量は体重1キロあたり0.8g。つまり体重が50キロなら1日に40gのタンパク質が必要という計算になる。 「マジックナンバーのような数値があるといいのですが、すべての女性にとって“最適”なタンパク質の摂取量という数字は存在しないのです」と話すのは、管理栄養士のケリー・ジョーンズ氏。分娩後早期に授乳を開始した女性推奨栄養所要量が示す基準よりも多くのタンパク質を必要とする傾向にある。なぜなら、タンパク質は体の修復や母乳の生成をサポートしてくれるから。更年期前、または更年期の女性も同様に、タンパク質を基準より多く摂る必要がある。 ジョーンズ氏によると、エネルギーやタンパク質の必要量が高いアスリートでさえ、体重1キロあたり2g以上のタンパク質を摂取することは推奨されていないので、運動をたくさんしない人や適度な活動量の人は、その量より少し少なめに摂取したほうが安全。 ※厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」では、18歳以上の1日当たりのたんぱく質摂取の推奨量は、女性が50g、男性が65g