肥料ムダなく均一散布…タカキタが投入、新作業機の機能
タカキタはトラクター後方に付けて使う肥料散布作業機「MX―AGシリーズ」を投入した。従来機「MXシリーズ」に肥料散布の車速連動機能などを追加した。価格は81万5000―97万7000円(消費税抜き)。また、農業機械用通信規格に非対応のトラクターに後付けし、MX―AGシリーズを使用可能にする「アタッチGPS―S」も発売した。価格は9万円(同)。 基本性能はそのままに、トラクターの速度に合わせて設定された散布量になるよう、自動でシャッター開度を調整する機能を追加。開閉速度も約1・8倍に上げた。トラクター始動時にもムラなく散布できる「クイック散布モード」を搭載。これらにより、正確かつ均一な肥料散布を可能にし、まき過ぎによるムダを削減した。 車速連動機能の使用には農機用通信規格「アグポート」への対応が必要だが、アタッチGPS―Sを設置することで、非対応のトラクターでも同機能を使用できる。 従来の車速連動機能は、トラクター始動時、シャッターが開くまでにタイムラグがあり、散布できない部分があった。また、肥料価格の高騰に対し「少しでも資材などのコストを抑えたい」という農家の声が強く、それに応えて肥料のムダを削減できる同装置を開発した。