米国株式市場=反落、インフレ指標受けテクノロジー株が安い
Saeed Azhar Johann M Cherian Purvi Agarwal [27日 ロイター] - 米国株式市場の主要3指数はナスダック総合主導で反落して取引を終えた。強い内容となったインフレ指標を受け、連邦準備理事会(FRB)が利下げに慎重になる可能性への懸念からテクノロジー株が売られた。 商務省が27日発表した10月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年比2.3%上昇し、前月の2.1%上昇から伸びが加速。インフレ抑制に向けた進展が過去数カ月に停滞していることを示した。 CMEのフェドウオッチによると、市場では12月の25ベーシスポイント(bp)利下げ予想が強まっているが、来年1月と3月の会合では金利据え置きが予想されている。 投資家は、トランプ次期大統領が25日に表明した、メキシコとカナダからの輸入品に25%の関税、中国製品に10%の追加関税を課す方針の影響を引き続き見極めようとしている。 この日はパソコン大手デルとHPが四半期のさえない業績見通しを受けて売られ、それぞれ12%と11%の大幅安となった。情報技術セクターが圧迫され1.2%下落した。 エヌビディアやマイクロソフトといった大型株にも売りが広がり、フィラデルフィア半導体株指数も下落した。 サーチュイティのスコット・ウェルチ最高投資責任者(CIO)は「インフレはFRBが望んでいたよりもやや根強いことが示されており、利下げ休止につながる可能性がある」と指摘。 「トランプ氏が表明した関税政策の影響を巡る問題もある。実際に導入されれば、かなりのインフレを引き起こす可能性があることから、FRBは経済データと次期政権の政策課題の間でバランスを取ることが必要になるだろう」と語った。 ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.64対1の比率で上回った。 米取引所の合算出来高は114億株。直近20営業日の平均は149億2000万株。 終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード ダウ工業株30種 44722.06 -138.25 -0.31 44837.75 45003.06 44690.23 前営業日終値 44860.31 ナスダック総合 19060.48 -115.1 -0.6 19132.99 19133.11 18937.2 前営業日終値 19175.58 S&P総合500種 5998.74 -22.89 -0.38 6014.11 6020.16 5984.87 前営業日終値 6021.63 ダウ輸送株20種 17609.08 -88.01 -0.5 ダウ公共株15種 1079.3 -0.58 -0.05 フィラデルフィア半導体 4853.01 -74.55 -1.51 VIX指数 14.1 0 0 S&P一般消費財 1769.79 -12.38 -0.69 S&P素材 591.72 -0.53 -0.09 S&P工業 1208.86 -4.36 -0.36 S&P主要消費財 897.19 0.59 0.07 S&P金融 851.82 2.21 0.26 S&P不動産 283.17 1.88 0.67 S&Pエネルギー 721.6 -0.69 -0.1 S&Pヘルスケア 1709.26 8.02 0.47 S&P通信サービス 329.02 -0.03 -0.01 S&P情報技術 4513.5 -54.16 -1.19 S&P公益事業 418.94 -0.07 -0.02 NYSE出来高 8.80億株 シカゴ日経先物12月限 ドル建て 37825 - 275 大阪比 シカゴ日経先物12月限 円建て 37810 - 290 大阪比