「朝倉未来で稼ぎたいなら逆でしょう」トラッシュトークを仕掛ける平本蓮の本心
総合格闘技界において、いま熱い視線を浴び続ける男がいる。 自由奔放なSNS上での発言が賛否を巻き起こしている平本蓮、24歳。 キックボクサーとしてK-1のリングで活躍した後に、MMA(総合格闘技)に転身、3年前からRIZINに闘いの舞台を移している。MMA戦績2勝2敗ながら、特異なキャラクターも生かし格闘技界のトリックスターとなった平本蓮の本心はどこにあるのか──。(取材・文:近藤隆夫/撮影:倉増崇史/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
朝倉未来にかみついた理由
「ツイッターで思ったことをズバッと言っているだけ。そのほうが賛否が出る。ファン同士の戦争を起こしたかったんです。それで試合に興味を持ってくれる人も増えた」 そう話し、彼は続ける。 「ただ、スターを目指すためにどうすればいいのかは、自分なりに考えて種まきはしてきました。それが、昨年あたりから芽が出てきた感じ。でも芽が出たところで止まりたくない。ファンにワクワクしてもらえる雰囲気をつくり続けたいから、これからも種をまき続けます」 平本が言う「種まき」には二つの意味があるのだろう。一つは、日々の練習でファイターとしての成長を遂げること。もう一つは、ツイッターを活用し話題を振りまき続けることである。中でも朝倉未来に対する挑発は多大な注目を集めた。今年に入ってから朝倉が平本に対し、「誹謗中傷が過ぎる。訴訟を起こす」と宣するほどに。なぜ、平本は朝倉にかみついたのか? 「これはおいしいな、と思ったから。みんな朝倉未来の(YouTubeなどの)アクセス数にこびを売る。わかってないヤツが自分も稼げるんじゃないかと思って朝倉未来にすり寄る、陳腐な欲(笑)。そんなに稼ぎたいなら逆でしょう、思いっきりバカにしてやればいいんですよ。結局、俺が朝倉未来を利用して一番金を稼いでいるんじゃないかな。 でも俺が言っていることは全部、本心。みんな絶対に腹の中で思っているのに言わないのか、言えないのか知らないけど、本当の思いを俺が朝倉未来に言っているだけ。朝倉未来の身内も俺のツイッターを見て『確かに!』って笑っていますよ(笑)。 朝倉未来って、格闘技を好きじゃない。『格闘技をやっている自分』が好きなんです。格闘技に愛がなく、オタクじゃない。不良だったことを売りにしているのもキモイし、朝倉未来とは仲間になれない」