重賞２勝目を飾ったダノンマッキンリー

［ＧⅡスワンステークス＝２０２４年１０月２６日（土曜）３歳上、京都競馬場・芝外１４００メートル］ 　２６日の京都メイン・ＧⅡスワンＳ（１着馬にマイルＣＳ優先出走権）は、松山騎乗で５番人気の３歳馬ダノンマッキンリー（牡・藤原）が優勝。３月のＧⅢファルコンＳ以来、２つ目の重賞タイトルをゲットした。勝ち時計は１分２０秒５（良）。２着には６番人気のオフトレイルが入り、３歳馬のワンツー決着。３着は１３番人気の９歳馬トゥラヴェスーラで、３連単は８３万６０７０円の大波乱となった。 　セオリー通りなら、決して有利とはいえない外枠１７番からのレース。ただ、開催最終週で外差しが利く馬場だったことはプラスに働いた。道中、馬群の後方でじっくりと脚をためると、最後は鞍上のゴーサインにしっかりと応えて外から直線一気。ゴール前で上位の着順がガラリと入れ替わる結末で、上位３頭はクビ＋クビ差の大激戦だった。わずかな仕掛けのタイミングのズレで差し届かずの可能性は十分あったが、初コンビ・松山のレース判断が際立った形だ。 　殊勲の鞍上は「いい脚でした。力はある馬だと聞いていましたが、少し乗り難しい馬といいますか、すごい敏感な馬なので、オンとオフをしっかりしてあげたいなと思いました。今日は大外枠で、距離が千四なのもよかったです。リズム良く行ければいい脚を使ってくれます」と振り返った。これで１１月１７日のＧⅠ・マイルＣＳ（京都芝外１６００メートル）の優先出走権を獲得したが、今後についてはオーナーと相談して決めていくことになるという。 　ファルコンＳを勝った後は１３、６、７着と苦戦続きだったが、ここで底力を示した。まだ３歳馬で将来性は豊か。ＧⅠチャレンジを敢行するのか、それとも短距離路線に進むのか、今後のレース選択に注目が集まる。