人気再燃!たぬきケーキ 「絶滅危惧種」から一転…「レトロブーム」追い風に バタークリームがファン魅了 「年配の人には懐かしく、若い人には新しい」
客は… 店内で食べた客: 「バタークリームがなめらかで、下のチョコケーキとバランスよくておいしい」 2個購入した客: 「見た目がすごくかわいくて、興味そそられたので買いました」 記者もいただくー。 (記者リポート) 「まろやかなバタークリームと優しい甘さのチョコレートが口の中でとろけます。たぬきさんケーキ、見てよし、食べてよしですね」 最近は誕生日ケーキをたぬきケーキでデコレーションしたり、ホールケーキサイズをオーダーしたりする客もいます。 パティスリー・オースガ・大菅和彦さん: 「年配の方は『懐かしい』、若い方は見た目で『かわいい』と。ずっと愛していただけるケーキにしたいと思っているので、今以上にかわいく、おいしくできるように作っていきたい」
こちらは明治創業の松本市の老舗「翁堂」。たぬきケーキは60年以上の歴史があり、種類も様々。
オーソドックスな「タヌキケーキ」は、バタークリームのロールケーキをチョコレートでコーティング。ピーナツチョコで仕上げた「色違い」もあります。
こちらは「元祖タヌキケーキ」。人気が再燃し始めた5年程前、当初のケーキを復刻しました。 「翁堂」の初代店主・木内象次郎が昭和30年代に東京の講師から作り方を教わったもので、スポンジではなくカステラの切れ端を使っています。
翁堂の「タヌキケーキ」は表情豊か。職人の遊び心です。 翁堂・木内靖さん: 「お客さんが選んでくれるので、いろんなのあった方が面白いんじゃないかと。これはね、フクロウ」 記者: 「ほんとだ、タヌキじゃない(笑)」 翁堂・木内靖さん: 「お客さん分からないといけないので、『フクロー』ってたまに書いたり(笑)」 松本らしい「山のぼりタヌキケーキ」も人気。ストックを持って山を目指すタヌキに木内さんの一言が添えられています。
雑誌やSNSの影響で人気が継続。店には県外からも客が足を運んでいます。 こちらは東京から訪れた女性。以前、本で見かけた「アベックタヌキ」を予約していました。松本から木曽方面へ観光する女性のために、地名プレートのサービス付きです。 東京から: 「かわいかったです、とっても。都内でも絶滅の危機に瀕(ひん)していて、食べる機会も少ない。クラシカルなバタークリームもあまり見なくなってきているので、こういうところに来て買うのが楽しみです」