理に適った戦い方で新潟から勝点3奪取。海外移籍準備の松木を勝利で送り出せたのが何より良かった【FC東京/コラム】
プロである以上、結果が全て
2024年7月13日、FC東京対アルビレックス新潟戦のメンバー表を見ると、FC東京のスタメンに松木玖生、荒木遼太郎、長友佑都、俵積田晃太と今季ここまで主力を張ってきた選手の名前がない。松木の移籍事情、連戦の影響もあってのメンバー構成の中、左ウイングで先発した遠藤渓太が魅せた。 【画像】セルジオ越後、小野伸二、大久保嘉人、中村憲剛ら28名が厳選した「J歴代ベスト11」を一挙公開! 6分、小泉慶の縦パスに反応すると、敵陣の左サイドからドリブルで持ち込み、最後は右足を一閃。迫力満点のフィニッシュワークでチームに歓喜をもたらした。 ただ、チームの戦いぶりはというと…。正直、前半はスペクタクルではなかった。別にスペクタクルである必要はないが、相変わらずリズムカルなパスワークはほとんどない。個の能力に頼りがちなカウンターサッカーでどうにか踏ん張ったという印象だ。 繋いで崩すコンセプトが見て取れたのはむしろ新潟のほうで、クオリティはさて置き、意図的なプレーは多かった。それでもFC東京は粘り強く戦う。ポゼッションで押し込む新潟に対し、引いて構えてカウンターを狙うのは理に適った戦い方で、実際、文字通りの速攻から勝利をグッと引き寄せる追加点を決めたのだから、してやったりではないか。 本来FC東京が目指しているサッカーとは違う気がする。クラブのスローガンは「+1 Goal(ワンモアゴール)」。1点取ってもさらにゴールを狙う攻撃的なスタイルを指すが、この日は典型的なカウンターサッカーだった。 もっとも、プロである以上、結果が全て。その点で新潟戦の白星(結果は2-0)は評価に値した。海外移籍準備のためこの日を最後にチーム離脱の松木を勝利で送り出せたのが何より良かった。 取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集部)
【関連記事】
- ついにこの日が来たか、松木玖生がいよいよ海外移籍の準備でFC東京を離脱。新天地はイングランド・プレミアリーグのサウサンプトンか
- 「ガーナのコーチか監督かなと思ったら...」観客がピッチに乱入。なでしこ長野風花は「びっくりしました」
- 「皆さんと分かち合えた時間は忘れないし、自分の心に残ります」松木玖生が新潟戦後に海外挑戦へのスピーチ。「オレたちと玖生の関係は終わらない」という横断幕も【FC東京】
- 松木落選に質問が集中して当然。そう容易に想像できた状況下で「移籍の可能性があります」とあえて踏み込んだ山本NDのプロフェッショナルな姿勢【コラム】
- 「松木落選」がトレンド入り。パリ五輪メンバー18人にファン驚き「松木玖生外れたのは衝撃」「松木居ないのマジか...」