大阪府・吉村知事が定例会見7月14日(全文4)「どこかに在庫あるはず」は現実見ない意見
一定の目安は必要かなと思うが
担当部においてはいろいろ想定シミュレーションはいたしますけれども、ちょっと今の段階では、この陽性者数になったら重症者がこうなるというのは、今ワクチンがかなり広がってきているので、ちょっと読みづらいという状況だろうと思っています。 朝日放送テレビ:予測しづらいというのはよく分かりますが、府民の多くはまん延防止期間が長くなるにつれて、新規陽性者数を見ながらどの程度対策取るか考えていると思うんですよね。そんな中で病床確保しますよというメッセージだけを打ち出すと、まだ大丈夫ですよと受け取られかねないので、なんらかの、これぐらいまで耐えられるけれどもここからは危ないよという一定の目安は必要かなと思って質問したんですが、いかがでしょう。 吉村:現状、ですのでなかなか予測は難しいですから、ステージ4の、今の現在のステージ4の大阪における新規陽性者数というのは1日314人というのがステージ4の新規陽性者の目安ではあります。だからそこが変わっているわけではありません。この300人というのはすぐ突破するというふうに思っています。今の感染の速度から見ると、平均にならしたとしても、7日間平均でも300人というのは、もう早晩に増えてくるというふうに思っていますので、感染の拡大の速度と増え方、数ということは、これは皆さん日々、報道機関の皆さんが報道されているとおりでもありますし、注意喚起は常にやっていきたいと思います。病床を確保したから大丈夫ということでは絶対ないし、決してないというふうには思っています。 司会:すいません、次の方お願いします。質問、手あげてください。そうしたら真ん中、カンテレさん。
目標を上回った理由はほかにあるのか
関西テレビ放送:関西テレビの鈴村です。病床確保についてなんですけれども、今回の確保見込みは大阪府の目標としていた500床を上回る形だったと思うんですけれども、先ほど確保ができた理由としては問題意識の話ということもあったと思うんですけれども、府の想定よりも大きく上回った具体的な理由ってほかにあるのかどうか教えていただきたいのと、特に想定よりも積み上がった医療機関の分類というのはどの辺りにあったか、分かれば教えてください。 吉村:やはり、先ほど申し上げたとおり、いろんな実務的な理由も当然あるとは思います。われわれとしてもこの重症病床に、指定病院になってもらえれば3000万円の支援金ということも準備をしました。でも決して病院側は、そのお金も当然重要なポイントだと思いますけど、お金だけでやっているわけでは絶対なくて、これまでもいろんなさまざまな支援金制度というのは設けてきました。これはもう重症病床で取ってくれたら1床当たり1950万円とか、いろんな支援制度を構築してきて、それで少しずつ増えてきたという中で、今回も支援制度は設けました。 でも、ただこれは、あとはその基準を作って、これぐらいの病院については何%は重症をお願いしますという客観的な基準を作ったことも大きかったと思います。1つ1つにお願いをしていくときに、やはり客観的な基準がないと分かりにくいですから、これは皆さんには言いましたけれども、重症病床については、例えば重症拠点病院については許可病床数の2.5%以上とか、あるいは中等症一体型については公立・国立病院には2%以上とか、あるいは民間であれば1%以上とか、客観的な基準を作ったということは非常に大きかったと思っています。 あとは支援金の制度をつくったことと、500床を目指すという目標を立ててやったことっていうのは大きかったと思いますが、ただ一番大きな理由は、やっぱり先ほど申し上げたとおり、これは病床確保班にも聞いた理由でもあるんですけれども、やはり第4波を踏まえて、大阪の医療機関、医療界としても重症病床をこれは確保しようと、確保しなきゃいけないんだということの、それで府民の命を守るんだっていう共通の合意というか、そこの出発点から始まったということは大きかったと思います。おそらく第4波がなかりせば、これは無理だったと思います。