〆切を守れない人が知らない、正しい〆切の設定方法とは?決め方次第で人生の充実度と目標達成度が激変する
締め切りを前倒しにすれば、「ギリギリ行動」から抜け出すことが可能です。 米国マイクロソフト本社でWindows95の開発に携わったエンジニアの中島聡さんは、「仕事は締め切り前に終わらせる」のが大前提と考えています。 「思わぬ追加の仕事のことを私は誤差と呼んでいます。誤差のせいで完成していたはずの仕事が完成しなかった経験はみなさんあると思います。 こうした誤差による失敗はすべて、締め切り当日がゴールだと思っていることに起因しています」(『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』/文響社)
時間の浪費や思わぬ追加の仕事による遅れを防ぐには、作業時間やタスクを膨張させないように、「本来の締め切りよりも前に自分の締め切りを設定する」のがポイントです。 ■2:「始める時間」にも締め切りを 韓国で22万部のベストセラーになった、心理学博士のイ・ミンギュさんの『「後回し」にしない技術』(文響社)には、「実行力に優れた人の心の中には、実は『ふたつの締め切り』がある」と書かれてあります。 「終了デッドライン(Ending Deadline)」と「開始デッドライン(Starting Deadline)」です。
終了デッドラインとは「終わらせる時間」のこと、開始デッドラインとは「始める時間」のことです。 始める時間が決まっていないと、取りかかるのが遅くなってしまい、締め切りに間に合わなくなるリスクが高くなります。 著作家でビジネスコンサルタントの星渉さんも、『神時間力』(飛鳥新社)で、「よく多くの人間が『◯月◯日までにやろう』と締め切りを決めますが、あれはダメですよ」と述べ、ダメな理由として、「時間を確保するうえで大事なのは、『いつまでにやる』という締め切りを決めるだけではなく、『いつやるか』を決めること」と説明しています。
締め切りに遅れてしまう原因のひとつは、「締め切り間際になってから慌てて取りかかる」ことです。締め切りに間に合わせるためには、「◯月◯日の◯時から手をつけよう」と、「始める時間」を意識することが大切です。 ■3:あいまいさをなくして、具体的に クリエイティブディレクターの水野学さんは、『いちばん大切なのに誰も教えてくれない段取りの教科書』(ダイヤモンド社)で、「締め切りを決めていたとしても、それが『あいまいな締め切り』であったなら、決めていないのと同じ」と述べています。