〆切を守れない人が知らない、正しい〆切の設定方法とは?決め方次第で人生の充実度と目標達成度が激変する
水野学さんや前述の中島聡さんなど、著者の多くが「あいまいなワード」として挙げているのが、「なる早(「なるべく早く」の省略語)」です。「なる早」には基準がありません。「なるべく」とはいつまでを指すのか、人によって解釈が異なります。 時間は「数えられるもの」です。数えられるものに対しては、「なる早」「今日中」「今週中」「午後イチ」「朝イチ」「大至急」といった感覚的な表現を避け、数字を使って具体的に示します。
「いつまでにやるのか」「いつから始めるのか」「何をするのか」を「日付」と「時間」で確認する習慣を身につけましょう。 ×締め切りがあいまい 「なる早で終わらせる」 「今日中に何とかしよう」 「手が空いたら始めよう」 〇締め切りが具体的 「来週火曜日の午後1時までにプレゼン資料を作成する」 「今日の夕方5時までにこの本を読み終えよう」 「8月1日の午前9時から英語の勉強を始めよう」 ■4:「小さな締め切り」が前に進む力につながる
「小さな締め切り」とは、 「短く(細かく)区切った時間」 のことです。 拙著『「勉強法のベストセラー100冊」のポイントを1冊にまとめてみた。』(日経BP)の制作の際、勉強術の名著100冊を精読した結果、「人間の集中力は長く続かない」「集中力が続く時間には個人差はあるが、一般的には90分が限界と考えられている」ことが明らかになりました。 したがって、時間を短く区切ったほうが、集中力の高い状態を保つことができます。
「おすすめなのが、時間を15分に区切ることです。短く感じるかもしれませんが、集中すれば多くのことができます。 また、60分、90分など比較的ロングスパンで区切ってしまうと、つい油断して、冒頭の15分、20分を無駄にしてしまう可能性があります」(大平信孝『やる気に頼らず「すぐやる人」になる37のコツ』/かんき出版) 教育コンサルタントの塚本亮さんは、フルマラソンを例に、時間を区切ることの大切さを説明しています。