〆切を守れない人が知らない、正しい〆切の設定方法とは?決め方次第で人生の充実度と目標達成度が激変する
⑦締め切りがあると必死に考えるため、新しいアイデア・ひらめき・解決策が見つかりやすい。 年間300回以上のセミナーをこなすインストラクターの箱田忠昭さんは、締め切りの必要性を次のように説明しています。 「期限がありますと、人はそこに向かって努力を傾けて、集中できるからです。棒高跳びのバーといっしょで、ただ『高く跳んでくれ』といってもなかなかジャンプできません。 目標や期限がありますと、何とかやり遂げられます」(『「できる人」の時間の使い方』/フォレスト出版)
■1:実際の締め切り前に「自分の締め切り」を設定する 締め切りを設定する上で重要なのは、「本来の締め切りよりも前倒しして、自分の締め切りを決める」ことです。 どうして、締め切りを前倒しにする必要があるのでしょうか。 前倒しにしておけば、 「締め切り直前になって慌てることがない」 「トラブルや変更に直面しても、落ち着いて対処できる」 「チェックの時間が取れるので、ミスを見逃しにくい」 「次の仕事の初動が早くなる」
からです。 締め切りを前倒しにする根拠として、100冊中6冊に紹介されていたのが、「パーキンソンの法則(第1法則)」です。 パーキンソンの法則とは、イギリスの歴史学者・政治学者であるシリル・ノースコート・パーキンソンが提唱した法則です。 ◉パーキンソンの法則(第1法則)……仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する。 私たちには、与えられた時間をすべて使い果たそうとする傾向があります。時間があればあるほどダラダラしたり、やることを膨らませてしまう(余計な仕事を増やす)わけです。
「本当は30分で終わる仕事であっても、『3時間で仕上げてください』といわれたら、人は制限時間いっぱいに使ってしまうということです。これは時間浪費の最たる例です」(山中恵美子『人生が劇的に変わる「瞬読式」時間術』/三笠書房) 「締め切りが先にあると思うと、無意識のうちにペースを落としたり、余計な作業を付け加えたりして、ちょうど締切日に終わるようにしてしまうのです」(堀正岳『ライフハック大全』/KADOKAWA)