「その人らしさ」を交換するデジタル名刺・プレーリーカードとは?共同代表 坂木茜音さんインタビュー
他人と関わり、自分を知ることで成長してきた
──ここからは一問一答形式でお聞きします。いつも何時に仕事をはじめて、何時に終えますか? 9~10時くらいからはじめて、夜は23~24時くらいまで働いています。PCを持ったまま寝てしまうこともありますね(笑)。 でも、暮らしも大事にしたいので、バランスを取りながらやっています。 ──愛用デバイス、仕事道具は? ジャーナリング(書く瞑想)が好きで、手帳に書いたり、歩きながらスマホに向かって音声入力したりしています。 なので、クロッキー帳をオフィスの手に取りやすい位置に置いて、今気になっていることをどんどん書き出すようにしています。 ──情報収集はどのように行なっていますか? わからないことは人に聞くのが一番。 SNSに投稿はしますが、見すぎないように心がけています。情報過多になると疲れてしまうので。 ──能力を伸ばすにはどうしていますか? 基本的にできないことが多いので、できる人に聞く。 あとは、やらないといけない状況をつくることですね。今も、新しいデザインツールの使い方や経営の知識などを学ぶために、自分を追い込んで、無理やり階段を一段上がるような感じでやっています。 ──余暇の過ごし方は? 音楽が好きで、ギターを弾いたり歌を唄ったりします。 あとは外に出ること。美術館はインプットの場になるし、自然も大好きです。 休日はシェアハウスのメンバーとドライブに行ったりして、アクティブに過ごすことが多いですね。家で一人で過ごすよりは、みんなと一緒に何かしているほうが好きです。 ──心が折れたときはどうしていますか? 正直、いつも半分くらい折れてます(笑)。 そんなときは一人で神社仏閣に行って心を落ち着かせ、内省の時間をもちます。とにかく誰かに聞いてほしいときは、友達や家族に話します。 ──尊敬する人は? 特定の人を崇拝するということはないのですが、レオナルド・ダ・ヴィンチは好きですね。絵を描くだけではなく、数学や科学、アートと経営、イノベーターとしての側面など、すべてを持っている人。今の自分の立場から見ると、改めて尊敬できる存在だと感じます。 現代アートの父と呼ばれるマルセル・デュシャンも好きです。大学時代に、社会に問いを投げかけるような彼の作品のことを知って、「これ、私もめちゃくちゃやりたい!」と思いました。 ──健康のために気をつけていることはありますか? ヨガや瞑想をしています。気が向いたときにやるのですが、自分の身体と向き合う大切な時間です。疲れているな、と自分で気づくためにも役立ちます。 あとはフレッシュなものを摂ること。オフィスでリンゴを一個丸かじりしながら仕事をすることもあります(笑)。 ──ビジネスパーソンにおすすめの一冊は? 大学時代に出会った、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』です。日本の文化における影の美しさについて書かれていて、これは人間にも言えることだなと思いました。 光の部分だけではなく、影の部分にも美しさを感じられるようになりたいと思うきっかけになった本です。 ──座右の銘は? 「迷ったときには難しそうな方を選ぶ」 難しそうだからやめよう、という判断はしたくないんです。チャレンジすることで、思わぬ成長や発見があると信じています。 坂木茜音(さかき・あかね) 株式会社スタジオプレーリー共同代表。 京都美術工芸大学・京都建築大学校でWスクールを行ない、伝統工芸・建築を学ぶ。海外バックパック後、個人事業主として美術館運営やコミュニティ形成に携わったのち、株式会社ロフトワークでアート事業を中心にクリエイティブディレクターを務める。シェアハウスの管理人・アーティストという肩書きも持つ。 Source: プレーリーカード Photo: キムアルム/聞き手: ライフハッカー・ジャパン編集部 内藤青也
田邉愛理