【アイビスSD】韋駄天S上位の先行馬がアツい マウンテンムスメ、チェイスザドリームを高評価
韋駄天S先行勢が好調
今年も韋駄天S1~3着馬など直線巧者がそろう。対してサマースプリントシリーズ転戦のウイングレイテストは直線競馬初挑戦。距離を縮めて結果を残してきたが、さらなる距離短縮がどう出るかがポイントになる。 そのサマースプリントシリーズ転戦馬の成績は4着以内【2-0-1-5】で、結果を残した馬は素直に評価したい。函館スプリントS2着ウイングレイテスト、北九州記念3着モズメイメイが当てはまる。モズメイメイはかつて快足でならしたが、3歳夏以降は不振に。しかし、前走北九州記念では久々に3着と好走。それも好位から差す形をとっており、なんらかのきっかけをつかんだ可能性を感じる。 もう一つポイントになるのが前走韋駄天S【4-7-1-32】勝率9.1%、複勝率27.3%。なにせ10年で2着7頭だから、軽く扱えない。韋駄天Sもひねらず、4着以内【4-6-1-12】と好走馬に狙いをつけたい。今春、韋駄天Sの決着時計は55.0。54秒台なら文句なしだが、たとえ韋駄天Sが遅い決着になっても、関係ない。23年は56.5だったが、3着トキメキは本番で2着に好走した。 前走韋駄天S4着以内かつ逃げ先行は【2-5-0-1】。逃げたマウンテンムスメ、2番手チェイスザドリームは文句なしだろう。同中団は【0-1-0-4】、後方【2-0-0-4】。差すなら思い切って後ろから追い込み、4着以内まで押し上げた馬がいい。3着ファイアダンサーは8番手から差した。昨年は同ローテで18着。こちらは若干時計を要する直線競馬がよさそうで、良馬場だと厳しいかもしれない。 ライタープロフィール 勝木 淳 競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースエキスパートを務める。『キタサンブラック伝説 王道を駆け抜けたみんなの愛馬』(星海社新書)に寄稿。
勝木 淳