ホンダとルノー、F1予算上限違反で罰金の可能性!FIAが“寛大な対応”を示唆
F1エンジンサプライヤーであるホンダとアルピーヌ(ルノー)が、昨年の予算上限を巡る規則違反で罰金を科される可能性が浮上している。 FIA(国際自動車連盟)は声明で、昨年はすべてのチームが複雑なコスト制限ルールを順守していたと発表した。しかし、エンジンメーカーにもコスト制限が適用されるようになったため、ホンダ(HRC)とアルピーヌ(ルノー)には「手続き上の違反」があったことが判明した。 しかし、声明では「いずれもコスト上限自体は超えていない」と明言され、両社とも「常に誠意を持って行動しており、現在も協力して問題の解決に取り組んでいる」と説明している。 2021年にはレッドブルがコストキャップ違反と手続き上の違反を犯しており、当時マクラーレンのザック・ブラウンCEOは、この違反を「不正行為」と評した。しかし、今回のホンダとアルピーヌに対するFIAの対応は、エンジン製造に新たに適用された規則の「複雑さ」や「違反の性質」を考慮し、比較的寛大な措置になる見込みだ。 そのためFIAは、「これらの2つのPUメーカーに、違反行為を認める合意(Accepted Breach Agreement)によってそれぞれの違反行為を解決することを提案するつもり」だという。『Auto Motor und Sport』によれば、この合意はメーカーが違反を認め、異議申し立ての権利を放棄し、罰則を受け入れるという内容のようだ。 記者のトビアス・グルーナーは、「制裁の厳しさを予測するのは難しいが、FIAは罰金やテストベンチ使用時間の制限といったスポーツ的制裁を科すことができる」と述べているが、今回の違反に対しては罰金のみが科される可能性が高いと予測している。