ソニーの2万円台イヤホン「LinkBuds」はどれを選ぶべき? Open・Fit・Sを比較
ソニーのLinkBuds(リンクバッズ)は、認知が定着してきた「耳をふさがない」オープンイヤー型(開放型)イヤホンのシリーズだ。 【全画像をみる】ソニーの2万円台イヤホン「LinkBuds」はどれを選ぶべき? Open・Fit・Sを比較 2022年に発売された初代LinkBudsはドーナツ型の独特なデザインも話題を呼んだ。そのLinkBudsシリーズに約2年ぶりとなる新製品が登場した。 オープンイヤー型の「LinkBuds Open」とノイズキャンセリング機能を搭載する「LinkBuds Fit」だ。 少し手頃な価格になって販売を継続する「LinkBuds S」(2022年6月発売)を交えて、どのLinkBudsがオススメなのか、実機テストを踏まえながら紹介する。
2万円台にシリーズの3モデル
製品名 LinkBuds Open LinkBuds Fit LinkBuds S 発売日 2024年10月11日 2024年11月15日 2022年6月3日 直販価格(税込) 2万9700円 2万6400円 本体色 2色 4色 5色 形式 開放型 密閉型 ノイズキャンセリング 非対応 対応 ハイレゾ再生 非対応 対応 防滴性能 IPX4相当 連続再生時間 最大8時間 最大5.5時間(ANCオン)最大8時間(ANCオフ) 最大6時間(ANCオン)最大9時間(ANCオフ) まずは3つの製品について、価格と主要な仕様の比較を紹介しておこう。 FitとOpenはともに直販価格が2万9700円。LinkBuds Sは直販価格が2万6400円(いずれも税込)。 密閉型構造でノイズキャンセリング付きのモデルがFitとS。独特なリング型デザインのOpenは開放型でノイズキャンセリング機能はない。ハイレゾ対応の機種もFitとSになる。 Sの特徴としては現時点でカラバリ展開が一番多いこと、連続再生時間がFitよりも少し長いことを挙げておく。
FitとOpenに共通する新機能
なお、10月からLinkBudsシリーズを含むソニー製ワイヤレスイヤホン・ヘッドホン向けモバイルアプリが「Headphones Connect」から「Sound Connect」に変更されている。 このSound Connectに接続すると、LinkBudsシリーズの新機能が一望できる。 新機種であるLinkBuds FitとOpenには新機能が3つある。 1つ目は、「音声コントロール」というソニー独自の音声操作機能だ。 「ハローヘッドホン」と話しかけると、コンテンツの再生、音量のアップダウンなど、スマホのデジタルアシスタント(SiriやGeminiなど)ではできない操作が声で可能になる。 筆者も試したが、音声操作に対する反応は悪くない。だがコマンドをある程度マニュアル通りに発話しないと反応してくれなかった(例えば、「ノイキャンにして」=OK/「ノイキャンオン」=NGなど)。 使い慣れてくれば、自宅など気兼ねなく声を出せる場所で役立つと思う。 2つ目の「BGMエフェクト」はスマホで再生している音楽にエフェクトを付けて、「BGMっぽく聞こえる」ようにしてくれる機能だ。 例えば、ボーカルのある曲を再生しながらオンにすると、声にエコーをかけたみたいになる。設定には「マイルーム」「リビング」「カフェ」の3種類があり、カフェになるほどエコー効果は強くなる。 音楽再生自体が弱まるわけではないため、「ながら聴き」が苦手な方は不要な機能かもしれない。 3つ目は「外装パーツのカスタマイズ」ができるようになった点。 イヤホン本体に付ける「フィッティングサポーター」と、充電ケース用の「ケースカバー」が別売のアクセサリーとしてソニーから発売される。
山本 敦