オリックス泥沼7連敗のなぜ?
オリックスが30日、メットライフドームで行われた西武戦に2-3で敗れ泥沼の7連敗を喫した。痛かったのは3つのミス。初回に吉田が盗塁死、4、6回のエラーがいずれも失点に直結した。今季の9敗のうち、これで1点差負けは6試合目。接戦をものにできていない理由は、自滅パターンだ。西村監督は、「これから」と前を向くが、連敗脱出のヒントは、基本に立ち返り「普通のことを普通にやる」しかないのかもしれない。
手痛い3つのミス
スタートから歯車はおかしかった。 一回二死から吉田が四球を選んだが、続くメジャー通算282発男、ジョーンズの打席でカウント1-2からスタートを切り二塁でアウトになったのだ。高橋光成のフォークがショートバウンドになり、森の送球は遅れたが、それでも余裕のアウト。エンドランの出るカウントではない。どっしりと構えてジョーンズの一打を待つ場面である。 盗塁のサインなのか、サインの見間違えなのか、それとも後逸したと判断を間違えたのか…とにかくミスで先制機を潰した。 2つ目のミスが起きたのは4回。二死一、二塁から中村の強烈な打球が一塁を襲う。それでも正面。しかし、T―岡田が弾いてしまった。守備でやってはならない「足が揃う」という状態になっていた。チェンジが一転、満塁となり、栗山には、ふらっとした打球を運悪くセンター前へ落とされてしまう。先制の2点が西武に。 さらに6回に3つ目のミス。2番手の神戸が無死一塁から山川を大きなバウンドの三塁ゴロに打ち取ったが、併殺を焦った中川が、ほんの一瞬ボールを握りそこねた。送球のテンポが少しずれ、二塁への送球がショートバウンドになった。カバーに入った大城も捕ってあげなければならなかったが、逆シングルで差し出したグローブを弾き、無死一、三塁とピンチが広がった。続く外崎には、ボールを叩きつけられ、ショートゴロの間に3点目の走者が生還。左腕のアルバースは、常にストライクを先行させながら、球威のあるボールで西武打線を抑え込んでいたが、自責点ゼロのまま5回途中で降板した。 試合後、西村監督は、エラーが敗因になったことを聞かれ「そこですね。失点に結びついている。きっちりとっていかないといけない。アルバースはよく頑張ってくれたけどね。最初のは二死からで、その後のゲッツーもね」と、悔やんだ。