「コンタクトレンズで視力が低下?」「カラコンの色が移る?」コンタクトレンズに関するウソ・ホントについて解説
カラコンをつけていると黒目に色が移る?
見た目を好印象に変えるアイテムとして人気のカラーコンタクトレンズ。その色が黒目に移ってしまうのでは、という不安をもつ人もいるだろう。 「ズバリ、カラコンの色素が黒目につくということは、可能性としてあります」と吉田さんは話すが、安全性の高いカラコンを選べば、着色を防ぐことができるという。 「色素の付着を防ぐために意識すべきは、カラコンの着色方法です。カラコンの着色方法にはいくつか種類がありますが、最も安全性が高いとされているのが『サンドイッチ製法』と呼ばれる方式です。名前の通り、透明なレンズ2枚の間に色素面が挟み込まれており、着色料が目に触れない構造になっています」 現在、日本で販売されているカラコンの多くはサンドイッチ製法で作られているため、信頼できる販売店でサンドイッチ製法のコンタクトを選ぶのがよい。しかし、雑貨店などで売っている安価なカラコンや海外製のカラコンには注意が必要だ。 「レンズ自体に色素を直接プリントしたものもあり、こうしたコンタクトは色素面がそのまま露出しているため、綿棒でこすると色が剥げてしまいます。私も実際に綿棒でこすってみたことがありますが、色がはげました。つまり、着色料が目の中で溶け出してしまう危険があるということですから、おすすめはできません」 また、ソフトコンタクトレンズの使用は1日最大12時間までと決められているが、サンドイッチ製法のコンタクトは構造的にやや厚みがあり、酸素を通しにくい。そのため、通常のコンタクトレンズよりも短めの使用を意識してほしいという。 「カラコンでおしゃれを長く楽しむためにも、色やデザインだけでなく、 安全性にもこだわって、健康な目をキープしましょう」 ◆教えてくれたのは:株式会社パレンテ代表取締役・吉田忠史 よしだ・ただし。2011年に株式会社パレンテ代表取締役就任。コンタクトレンズECサイト「レンズアップル」を運営するほか、 自社ブランド「WAVE」では「“見える”をもっと楽しく。 “見える” をもっと手軽に。」 をコンセプトに、コンタクトの枠を越えた商品・サービスを展開し、 視覚を通じて人生を豊かにすることに貢献。 日本一コンタクトを愛し日本一コンタクトを売りたい男として、YouTube「コンタクト社長よしだちゃんねる」 を配信している。