プロ野球 DeNAが26年ぶりの日本一 ~下剋上を果たした日本シリーズ~
■第2戦 初の日本シリーズで「どすこーい!」
10月27日、横浜スタジアムでSMBC日本シリーズ2024第2戦が行われた。 初戦を落としたDeNAは大貫晋一投手が先発。 対するソフトバンクは、今季先発に転向して最優秀防御率のタイトルを獲得したモイネロ投手が先発。 1回表、2アウト1塁の場面でソフトバンクの4番・山川穂高選手に打席が回る。 大貫投手が4球目に投じたカーブを、山川選手がレフトスタンドへ飛び込む先制2ランホームランを放った。 山川選手の日本シリーズ初ホームランで、前日に続きソフトバンクが先制する。 さらに、3回表にも牧原選手のタイムリーヒットを打ち、DeNAの先発・大貫投手をマウンドから降ろす。 勢いは止まらず、リリーフで登板した佐々木千隼投手からも甲斐選手が犠牲フライを打ち、点差を5点に広げる。 投げては先発・モイネロ投手がDeNA打線を4回1安打無失点に抑える。 反撃に出たいDeNAは5回裏にモイネロ投手を攻め立てる。 1アウト2塁3塁の場面で桑原選手が左中間を破るタイムリー2ベースを放ち、モイネロ投手から2点を奪う。 さらに7回裏、連打でモイネロ投手をマウンドから降ろし、代わってマウンドに立った尾形崇斗投手から牧選手のタイムリー2ベースで1点を追加する。 3対6で迎えた試合終盤、ソフトバンクは前日に続き8回裏にヘルナンデス投手、9回裏にオスナ投手をマウンドに送る。 前日に3失点したオスナ投手だったが、この日は三者凡退で抑え、3対6でソフトバンクが勝利。 ソフトバンクが2連勝を飾った。
■第3戦 エース・東克樹の要所を抑え DeNAが初勝利
10月29日、舞台をみずほPayPayドームに移しSMBC日本シリーズ2024第3戦が行われた。 ソフトバンクは今季自身最多の9勝をあげたスチュワート・ジュニア投手が先発。 一方、2連敗と苦しい展開が続くDeNAはエース・東克樹投手が先発。 1回表、DeNAの先頭打者・桑原選手がいきなり2ベースヒットを打ち、先制のチャンスを作る。 続く梶原選手のバントでランナーを送り、1アウト3塁の場面で牧選手がショートゴロを打ち、その間にランナーがホームにかえりDeNAが1点を先制する。 しかし、直後の1回裏、東投手が2アウト1塁3塁との場面でソフトバンクの5番・近藤健介選手にタイムリー2ベース打たれ、すぐに追いつかれてしまう。 それでも、DeNAは5回表に桑原選手が、この回からマウンドに上がった大津亮介投手から、ホームランテラスに飛び込む勝ち越しソロホームランを放つ。 さらに、ノーアウト満塁の場面で筒香嘉智選手の犠牲フライで追加点をあげ、リードを2点とする。 守備では2回以降、東投手がランナーを出しながらも、粘りのピッチングで7回1失点の好投でソフトバンク打線を抑える。 8回表に東投手とバッテリーを組んだ戸柱恭孝選手がタイムリー2ベースを打ち、DeNAが1点追加してさらにリードを広げる。 4対1でDeNAがリードで迎えた9回裏、DeNAは今季29セーブを挙げた守護神・森原康平投手にマウンドを託す。 守護神が3点差を守り切ってDeNAが4対1で勝利。 ソフトバンクは2018年第3戦から続く日本シリーズ連勝記録が14でストップした。