琉球ゴールデンキングス、ホームで連勝を3に伸ばす【EASL/バスケ】
第3クォーターは#14岸本隆一の3Pで、まずは琉球が48-38とリードを2桁に乗せた。以降しばらく一進一退の攻防が続いたが、#45クーリーが2本のフリースローを成功させて56-60としたところから、琉球は13-2のランで一気に畳みかけた。この時間帯、釜山はリズムを変えようとゾーンディフェンスを試みたが、琉球は#12アルマが1本、#15松脇圭志が2本の3Pをお見舞い。一時は69-52と17のリードを奪った。 その後釜山も粘り、第4クォーター開始時は71-63で琉球8点のリードという状況。しかし琉球は釜山のエース#15バートンに簡単にボールを持たせないタイトなディフェンスが威力を発揮し、主導権を渡すことなく最後の10分間をしのぎ切った。 ボックススコアを見ると、29得点と18リバウンドでエフィシエンシーを42まで伸ばした#45クーリーの数字が際立つ。また#12アルマも26得点に10リバウンド、#53カークも12得点に10リバウンドと3人がダブルダブルを記録した。この3人だけで38リバウンドを記録した琉球は、リバウンド総数で51-22と釜山を圧倒しており、これが最大の勝因と言えそうだ。試合後のインタビューで#45クーリーは、「リバウンドは80%がハートで20%が技能。今日はこの80%がハートの戦いで勝つことができました」と誇らしく語り、またこの日最終的に38得点を奪った相手の得点源#15バートンへのチームメイトたちのディフェンスについても、「後半はよく頑張っていたと思います」と称賛の言葉を贈っていた。 オフェンス面では、10得点を記録した#14岸本やゾーンバスターとなる2連続3Pを決めた松脇、緩急のメリハリをつけてうまくオフェンスを組み立てフィールドゴールとフリースローすべて成功の4得点に4アシストを記録した#47平良らの貢献一つ一つが貴重な流れだった。誰が出ていても高い強度を維持し続けて勝利をつかめたことは、Bリーグでの戦いも含め今後の自信につながるに違いない。また、琉球はマカオ・ブラックベアーズとの前試合では故障者が多くエントリーが9人のみだったが、この日は伊藤達哉とユース育成枠の佐取龍之介を含め12人フル登録。両者の出場はなかったものの、これも一つの収穫と言えるのではないだろうか。 3勝目を挙げた琉球は、メラルコ・ボルツ(フィリピン)に1ゲーム差をつけてグループB首位の座をさらに固めることができた。残る日程は、ニュー台北キングスとのホーム&アウェイ(12月25日[水]が沖縄アリーナ、新年1月8日[水]が敵地の新荘体育館)と、アウェイでのメラルコ戦の3試合。ホームで戦える機会は1度しかないが、ファイナルフォー進出に向け、長距離遠征での戦いをタフにしのいでいく姿に期待したい。 協力=Bリーグ