発達障害の人の就職には、「ジョブマッチング」が重要! 「就労支援」で適性と課題を浮き彫りに
支援者といっしょに職業適性や課題を確認する
相談や検査を受け、就労支援を利用したいと感じたら、支援機関にその希望を伝えましょう。そして支援の利用などを申しこみ、各種の活動に参加していきます。各種の活動には、仕事のスキルを身につける練習という側面もありますが、それ以上に、本人と支援者が適性や課題を確認できるという点が重要です。本人は自分の得手不得手を実感でき、支援者は本人の特徴やニーズを理解できます。 (1)就労支援を利用する 就労移行支援などの利用を申請するか、各機関が実施している講座などに参加申しこみをする (2)活動に参加する 支援機関に通って、オフィスワークやグループワークなど各種の活動に参加する。就労の準備を進めていく (3)活動を通じて課題がみえる 各種の活動に参加していると、本人にも支援者にも、無理なくできること、努力しても難しいことなどが具体的にわかってくる (4)就労支援の見通しが立つ 活動を通じて課題が把握できたら、そのことをまた本人と支援者で相談する。その後の仕事選びや就職活動の見通しを立てていく 続きは<発達障害の人の「就職」に欠かせない実習では、何を見るべきか。特性に合った仕事を見極める>にて公開中。
梅永 雄二(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)