運動不足、加齢、肥満の三重苦で悪化! つまづきやすくなった50代。【かたくなった股関節まわり】を柔軟にするストレッチ、やってみた
51歳、2児の母。編集部・諏訪が中年太りを解消するためにはじめたのは、マシンピラティス。3カ月でしなやかなくびれを作りたいと、週2回のレッスンに通い始めて2カ月が過ぎました。 【画像】股関節まわりをやわらかくするストレッチ法 ゴールを目前にし、焦りを隠せない様子ですが、奮闘ぶりを間近で見てきた私(ライター・岩淵)からすると全体的にすっきりシャープになった印象です。もともと足は細く、気になるのはおなか周りだけ。アラフィフの悩みであるぽっこりおなかさえ解消できれば「太っている」なんて言えない体形です。 少しずつですが体脂肪は減り、体重も食事制限をしていないわりにはマイナス1㎏前後をキープ。仕事、育児、家事と忙しさを理由に自分の体に目を向けてこなかった諏訪ですが、最近は体の変化にも敏感になってきたそう。 レッスン後に教わっている家でもできるストレッチを行い、日ごろから体のケアを心掛けるように。 今回は、アラフィフから増えてくる「つまずき」予防になるストレッチも教えてもらいました。 50代からはじめるピラティスで、ぜい肉とおさらば! 目標はしなやかなくびれ #11
運動不足、加齢、肥満によって股関節の動きが悪くなる
年齢を重ねると膝や腰などあちこち痛くなってきますよね。痛みの大元となっているのは、股関節とそのまわりの筋肉の低下にあると言われています。 股関節は骨盤と太ももの骨が接する関節で、前後、左右、上下とあらゆる方向に動く可動域が広い関節です。足を曲げる、伸ばす、外に広げる、内に閉じる、外に捻じる、内向きに捻じるといった動きができます。 股関節のまわりにはたくさんの筋肉がついているので、動かさないでいると筋肉が収縮してかたくなり股関節の動きも悪くなっていきます。「股関節がかたい」と言われるのは、支える筋肉がかたくなっているということ。あらゆる方向に動くはずの股関節の動きが制限され、少しの段差でもつまずいたり、階段の上り下りがつらくなってきます。 股関節は骨盤とともに体を支える大切なパーツです。普段からかなりの負担がかかっている場所でもあるので、猫背や反り腰など姿勢が悪いとより負担がかかり、関節をスムーズに動かすための軟骨がすり減っていき痛みとなって現れてくるのです。ひどくなると変形性股関節症になる恐れもあるので、注意したいところです。 1日の大半を座って過ごすことが多いといわれる日本人。足を動かさないので、筋肉がこり固まって股関節の可動域が狭くなりがち。きれいな座り姿勢ならまだいいのですが、背中が丸まっていたり、脚を組んだりしていると骨盤が正しいポジションにならず、つながっている股関節にも負担がかかります。 肥満も股関節に負担をかける要因のひとつ。股関節は骨盤と太ももの骨のつなぎ目で、体重がかかる部分。立っているときは体重の約3~5倍の負担がかかっているそう。太ればそれだけ股関節に負担がかかってしまうということです。