あなただけのロールス・ロイスを創作する空間が、ソウルにオープン
クルマを作るのではなく、傑作を作る
英国グッドウッドの本社より駆けつけた最高経営責任者のクリス・ブラウンリッジは、プライベート・オフィス・ソウルのオープンにあたって次のように述べた。 「グッドウッドの一部分をソウルにお届けします。ロールス・ロイスの創始者であるサー・フレデリック・ヘンリー・ロイスは次のような言葉を残しています。“クルマを作るのではなく、傑作を作るのです。完璧を目指し、日々努力をしなさい”という言葉です。ここは、私たちとともに傑作を作っていただくための完璧な場所です」 オープニングイベント終了後の囲み取材では、ブラウンブリッジ氏は、なるほど、と唸らされるエピソードを披露してくれた。 「何台かのロールス・ロイスを所有している友人が、私がこの企業のCEOに就いたときにグッドウッドにお祝いに来てくれました。ランチの席で、彼はこう言ったんです。自分の愛車をこんなふうに自由にビスポークできるとは知らなかった、と。デザイナーやクラフツマンと話をすることによって、制約から解き放たれた自由なクルマ作りができるということを、プライベート・オフィスを通じてみなさんにも知っていただきたいと思います」 プライベート・オフィスは、顧客のビスポークに柔軟に対応するとのことで、例えばソウルに来てもらってもいいし、デザイナーやマネージャーが顧客の家を訪れることもあるという。納期や金額については千差万別なので答えられないとしながらも、4年間で20回以上のやり取りの末に完成したビスポークもあれば、もう少し短期間で仕上がったケースもあるという。 いずれにせよ、一流のデザイナーとともに愛車をビスポークするというのは、非常にクリエイティブで貴重な体験になることは間違いない。趣味が音楽であれば、好きなミュージシャンと楽曲を制作するのに近い経験だろう。傑作が期待できるのと同時に、夢のように豊かな時間を過ごすことができるはずだ。